8月2日,女子中高生進路支援イベント「宇宙ヲ聴キ 宇宙ヲ見ル」

東京大学柏キャンパスのカブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU) と宇宙線研究所 (ICRR) では、女子中高生のみなさんに向けたイベントを開催します。 宇宙研究の最前線で活躍する女性研究者が大学生活のこと、 研究のことをお話しします。ぜひふるってご参加ください。

日 時: 2014年8月2日(土)10:00~16:00
会 場: 東京大学柏キャンパス 国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構
主 催: 国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構・宇宙線研究所
対 象: 女子中高生(懇談会時のみ保護者または教員の同伴可)
参加費: 無料
定 員: 40名程度
申 込: 応募フォーム(7月18日申込締切)
通 知: 応募多数の場合は抽選となります。
決定の通知は詳細とともに7月25日ごろにご連絡いたします。
問合せ:

【内容に関するお問合せ】 04-7136-5977 / Email: press_at_ipmu.jp(Kavli IPMU広報)
【応募に関するお問合せ】 04-7136-5148 / Email: misato_at_icrr.u-tokyo.ac.jp(宇宙線研広報)
*_at_を@に変えてお送りください

プログラム


10:00-12:00

講演1:

反物質はどこへ消えた?ー加速器を使った宇宙の謎の解明ー

講師:Kavli IPMU 学術支援専門職員 岩下友子

138億年前私たちの住むこの宇宙が生まれた当初、そこには私たちの体や地球、太陽、 空に輝く星々などの物質を構成する「粒子」とその反対の性質を持った「反粒子」 が同じ数だけ存在していました。しかし今、私たちの周りには反粒子からできた物質、 「反物質」はほとんど存在しません。では、この反物質はどこへ消えてしまったのでし ょうか? この講義では茨城県つくば市の高エネルギー加速器研究機構(KEK)の巨大な装置 を使って消えた反物質の謎を解こうとしている研究についてお話しします。 また、実験装置の心臓部、素粒子の飛んでいく様子をミクロンの精度で観察する、 反応点検出器の組み立てラボをご案内し、最先端実験装置についてお話します。

実験室訪問

実験装置の心臓部、素粒子の飛んでいく様子をミクロンの精度で観察する、反応点検出器の組み立てラボをご案内し、最先端実験装置についてお話しします。


12:00~13:00

ランチ


13:00~14:30

講演2:

天体の奏でる音楽

講師:ICRR 特任助教 大石奈緒子

ふたつの星がお互いの周りをまわって、だんだん近づいていき、最後に ぶつかる---というような激しい天体現象が起きると、まわりの時空がゆがみ、 そのゆがみが光の速さで周囲にさざなみのように広がってゆく、と考えられています。 アインシュタインによって予言されたこの時空のさざなみ-重力波-を見つけようと、 物理学者たちや天文学者たちは何十年も努力を積み重ねてきました。今年の3月には、 電波の観測によって原始宇宙の重力波がみつかった!というニュースも発表され ましたが、アインシュタインの予言からほぼ100年経つ現在まで、誰も重力波を 直接とらえることには成功していません。本講演では、重力波とはなにか、その 大きさや、重力波の源になると考えられている天体現象、重力波を直接とらえる ために宇宙線研究所で行われている研究などについてご紹介します。

実験

重力波を聴こう

とても重たい天体が加速しながら動くときに時空におこるさざ波、重力波。こ の波は銀河をはるかに越え宇宙のかなたから地球に届きます。地球に届く重力 波はとても小さいため、観測するのは至難の業。人類の英知を集めた重力波望 遠鏡のしくみを紹介し、実際に手でくみたてて実験します。


14:30~16:00

先輩研究者との懇談会


*本企画はJST『女子中高生の理系進路選択支援事業』の支援を受けて行っています。

リーフレット