大栗博司 主任研究員が日本文藝家協会の会員に選出

2017年8月30日
東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU)
 

東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU) 主任研究員の 大栗博司 (おおぐり ひろし) カリフォルニア工科大学教授が2017年6月23日付で日本文藝家協会の会員に選出されました。

日本文藝家協会は、1926年 (大正15年) に小説家で劇作家の菊池寛 (きくち かん) を初代会長とし設立された文藝家協会を前身としており、戦時中一時解散の時期を経て後、1946年に発足した文芸を職業とする会員の職能団体です。作家、劇作家、評論家、随筆家、翻訳家、詩人、歌人、俳人等を会員とし、文芸家の権利保護に加え、日本の文芸文化全般の隆盛を目的として活動しています。


大栗博司主任研究員は研究の傍ら、これまでに一般向けの数多くの著作を世に送り出してきました。2014年9月19日には、難解な超弦理論を噛み砕いた内容の著書「大栗先生の超弦理論入門」(講談社ブルーバックス)に対し、第30回講談社科学出版賞を受賞しています。講談社科学出版賞は1985年に科学書籍を対象として創設された歴史ある賞です。
 

これらの活動が評価され、いずれも日本文藝家協会に所属する小説家の三田誠広 (みた まさひろ) 副理事長と村上政彦 (むらかみ まさひこ) 常務理事の推薦により、大栗博司主任研究員は日本文藝家協会の会員として選出されることとなりました。
 

大栗主任研究員は今回の選出に際し、「文芸とは言語で表現される芸術のことだそうなので、科学研究の成果を一般の方に分かりやすく表現する工夫をそのように認めていただけたのだと嬉しく思います。そうした工夫の甲斐のある研究成果を生み続けていくように、これからますます精進します」とコメントしています。

 

大栗主任研究員のこれまでの主な著作

・「素粒子論のランドスケープ」著:大栗博司(2012年4月刊行 数学書房)
・「重力とは何か」著:大栗博司 (2012年5月刊行 幻冬舎)  
・「強い力と弱い力」著:大栗博司 (2013年1月刊行 幻冬舎)
・「大栗先生の超弦理論入門」著:大栗博司 (2013年8月発行 講談社ブルーバックス)
・「数学の言葉で世界を見たら」著:大栗博司 (2015年3月刊行 幻冬舎)
・「真理の探究」著:大栗博司/佐々木閑 (2016年11月刊行 幻冬舎)

 

関連リンク
日本文藝家協会のホームページ
http://www.bungeika.or.jp/index.htm

大栗博司氏のホームページ (日本語版)
http://ooguri.caltech.edu/japanese


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