11/18 (土) 第2回 やっぱり物理が好き! ~物理に進んだ女子学生・院生のキャリア~

2017年9月13日
東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU)
 

2017年11月18日 (土)、カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU) にて、女子学部生及び女子大学院生のみなさんに向けたイベント「やっぱり物理が好き! ~物理に進んだ女子学生・院生のキャリア~ 」を開催します。今年で2回目となりました。世界の中において、日本の物理学科及び専攻の女子学生、大学院生の割合は低い状況です。これから物理を学ぼうという学生や物理学科に進学した学部生及び大学院生を支援するために、様々な講師の方をお招きしキャリアパスを提示します。さらに参加者同士のネットワークをつくり、広く物理学分野の魅力を感じていただく機会として、東京大学物性研究所や東京大学宇宙線研究所をはじめとした各機関が連携し実施します。奮ってご応募下さい。


概要

日 時:    2017年11月18日 (土) 13:00-17:00 (12:30開場)
会 場:    カブリ数物連携宇宙研究機構棟 1Fレクチャーホール ほか (東京大学柏キャンパス)
対 象:    物理学科及び物理専攻の女子大生及び大学院生 (注1)
参加費:  無料
定 員:    40名程度 (事前申込制)
申 込:    応募フォーム (10月3日応募開始, 11月2日応募締切予定)
      ※応募締切日を11月13日まで延長します!
              !! 10/29-10/30の2日間、不具合で応募フォームが入力できない状況でした。ご迷惑おかけし誠に申し訳ございません!!
通 知:    応募多数の場合は抽選となります。(決定の通知は詳細ととも11月7日頃にご連絡いたします)  
              (11月2日までにご応募いただいた方には11月7日に詳細をお知らせします)       
問合せ:    04-7136-5977 / Email: koukai-kouza_at_ipmu.jp (Kavli IPMU広報)
*_at_を@に変えてお送りください

主 催: 東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU), 東京大学物性研究所, 東京大学宇宙線研究所
後 援: 東京大学理学部物理学科, 東京大学男女共同参画室, 日本物理学会, 応用物理学会, 高エネルギー加速器研究機構, 東京農工大学工学部, お茶の水女子大学理学部物理学科, 法政大学理工学部創生科学科, 総合研究大学院大学

(注1) 遠方の学生の方については柏キャンパス内の宿舎をご利用いただけますので、ご相談ください。ただし、旅費/宿泊費はご自身の負担となりますことご了承下さい。


プログラム

12:30-13:00: 受付 (場所:Kavli IPMU 1階レクチャーホール前)
13:00-13:05: 開会挨拶 

13:05-13:25: 講演1 疋田 彩 (ヘンケルジャパン株式会社) 「世界で活躍することを夢見て」
13:25-13:45: 講演2 苔山 圭以子 (宇宙線研究所) 「日々、地下にもぐる 〜ついにひらかれた重力波の“窓”」

13:45-13:55: 休憩

13:55-14:00: 見学説明 
14:00-15:00: 見学 (Kavli IPMU, 物性研究所, 宇宙線研究所のいずれか2研究所)

15:00-15:30: お茶の時間  (講師の先生方と交流いただきます)
15:30-15:40: 移動/休憩

15:40-16:00: 講演3 清水 智子 (物質・材料研究機構) 「ロールモデルのつまみ食い」
16:00-16:20: 講演4 横山 広美 (Kavli IPMU) 「物理を経て、現代科学論の研究者に」

16:20-16:55: 交流会  (講師の先生方と交流いただきます)
16:55-17:00: 閉会挨拶 



講師の先生方のご紹介
 

講演1:疋田 彩 (ひきた・あや)

所属:ヘンケルジャパン株式会社 エレクトロニクス事業部テクニカルサービス&エンジニアリング シニアエンジニア
略歴:2005年筑波大学大学院 物性工学 修士課程終了後、シチズン電子に入社し、照明用LEDの開発に従事。2012年 ヘンケルジャパン株式会社へ転職し、接着剤の性能評価と顧客サポート業務に携わっている。

講演タイトル:「世界で活躍することを夢見て」
講演概要:幼少期を海外で過ごした経験により、エレクトロニクス技術トップクラスの日本のメーカーで働きたい、そして海外で活躍してみたいという思いで、これまでのキャリアを過ごしてきました。現職のような仕事につくとは想像していなかったものの、その時々の直感や興味をもったことに正直でいることを大切にしてきました。物理を学んでからのキャリアパス、女性エンジニアの活躍、グローバル企業で仕事することについて紹介します。


講演2:苔山 圭以子 (こけやま・けいこ)

所属:東京大学 宇宙線研究所 助教
略歴:お茶の水女子大学博士後期課程修了後、ポスドク研究員としてイギリスのバーミンガム大学へ。その後、米国の重力波検出器プロジェクト Advanced LIGO に参加。 現在は、日本の重力波望遠鏡「KAGRA」の稼働を目指し、日々地下トンネルに潜る。

講演タイトル:「日々、地下にもぐる 〜ついにひらかれた重力波の“窓”」
講演概要:2015年9月、アインシュタインが約100年前に予言した重力波が、ついに初検出されました。米LIGOプロジェクトがとらえたその信号の源は、多くの研究者が予想していなかったブラックホール連星合体。これまでの望遠鏡では見ることができなかった天体現象を観測する「新しい窓」が開かれた大発見です。何がすごいの? どうやって検出するの? 講演ではそんな問いにこたえ、岐阜県の鉱山地下で建設を進めるKAGRAについてお話します。



講演3:清水 智子 (しみず・ともこ)

所属:国立研究開発法人 物質・材料研究機構 主任研究員
略歴:カリフォルニア大学バークレー校物質材料科学専攻でPh.D.取得。理化学研究所で任期付研究員を5年9ヶ月勤め、2013年4月より現職。JSTさきがけ研究者兼任。専門は走査型プローブ顕微鏡を用いた表面科学研究。

講演タイトル:「ロールモデルのつまみ食い」
講演概要:原子や分子が1つずつ計測できる走査型プローブ顕微鏡という装置を設計し、組み立て、その装置で物質の表面や吸着分子の様子を研究している私。なぜ研究者になったのか?なぜこの分野の研究をしているのか?どのタイミングで子供を産み、どのように子育てと研究をやりくりしているのか?これらの質問に答えるため、私の憧れや目標となった人々との出会いを紹介します。国研研究者の日常についてもお話します。



講演4:横山 広美 (よこやま・ひろみ)

所属:東京大学 国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU) 教授
略歴:東京理科大学大学院修了、博士(理学)。大学院で素粒子実験を修めたあと、専門を現代科学論・サイエンスコミュニケーションにした。東京工業大学特別研究員、総合研究大学院大学上級研究員、東京大学大学院理学系研究科准教授を経て2017年4月から現職。

講演タイトル:「物理を経て、現代科学論の研究者に」
講演概要:人生で一番驚いたのは12歳のとき。宇宙が無から誕生したことを知ったときです。物理学に魅せられると同時に、科学を多くの人に伝えたいと考え、伝える仕事を志しました。大学院まで物理学を修めた後、よりよく科学を伝えるには、科学と社会の間の関係をよく知ることが大事だと思い、伝える活動をしながら現代科学論・科学コミュニケーション論を研究を始めました。科学を伝える実践と研究、物理を学ぶ強味についてお伝えします。

 



世話人
村山斉 (Kavli IPMU), 瀧川仁 (東大物性研), 梶田隆章 (東大宇宙線研), 森初果 (東大物性研), 野尻美保子 (高エネ研), 鈴木博之 (東大物性研), 松尾由賀利 (法政大), 香取浩子 (東京農工大), 三沢和彦 (東京農工大), 古川はづき (お茶大), 餅田円 (東大物性研), 福田大展 (東大宇宙線研), 小森真里奈 (Kavli IPMU)


参考情報
第1回 やっぱり物理が好き! ~物理に進んだ女子学生・院生のキャリア~ のイベント
東京大学HPでの第1回イベントの報告記事