2019年3月1日
東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU)
2019年4月13日(土)、千葉県柏市のアミュゼ柏にて、東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU)と東京大学宇宙線研究所 (ICRR) による第20回合同一般講演会「宇宙の始まりについて考える」を開催します。
講演会は中学生以上対象で、参加費は無料、定員400名(事前登録が必要。応募者多数の場合は抽選)です。
講演会の詳細、会場案内については宇宙線研究所による講演会ホームページをご参照ください。
概要
日 時: | 2019年4月13日(土)13:00-16:00(12:30 開場) |
会 場: | 千葉県柏市柏6−2−22 アミュゼ柏2Fホール |
主 催: | 東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU), 東京大学宇宙線研究所(ICRR) |
共 催: | 柏市教育委員会 |
後 援: | 柏市 |
対 象: | 中学生以上 |
参加費: | 無料 |
定 員: | 400名
応募多数の場合は抽選となります。 |
申 込: | 宇宙線研究所による講演会ホームページ(応募締め切りは3月25日 ) |
通 知: |
決定の通知は3月末にメールにてご連絡いたします。 |
問合せ: |
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プログラム
13:00-13:50
講演1:
Primordial Black Holes: 原始ブラックホール〜宇宙最初の1秒間に生まれるブラックホール
講師:川崎 雅裕(宇宙線研究所教授)
太陽の30倍程度の質量を持ったブラックホールが合体した際に放出された重力波が2015年に米国の重力検出器によって史上初めて観測されました。その後も同様の重力波イベントが観測され、現在まで10個のイベントが報告されています。現在物理学・天文学の研究者の間でこれらのブッラクホールが宇宙が誕生して1秒も満たない間に作られた原始ブラックホールではないかと議論になっています。さらに、宇宙初期に作られた原始ブラックホールは宇宙の暗黒物質になっている可能性もあります。本公演では原始ブラックホールとそれがどのように誕生したかについて紹介します。
13:50-14:40
講演2:
Birth of the Universe: 宇宙が生まれた時〜原始重力波が残してくれたプレゼント
講師:菅井 肇(カブリ数物連携宇宙研究機構
)遠くを観ると宇宙の昔の姿が見えます。1964年に、宇宙が生まれてから38万年後の姿の中に熱いビッグバンの名残りである宇宙背景放射(CMB)が検出されました。138億歳の宇宙の38万歳までさかのぼれたのです。が、そこには電磁波が通れない壁があり、更にさかのぼることは困難でした。これを打ち破り、宇宙誕生後10-38秒ほどの生まれた“瞬間”と言うべきところまでさかのぼる挑戦が始まっています。その“瞬間”に発生した原始重力波が生き延びて痕跡をCMBに残した可能性が高いのです。本講演では、この痕跡を捉えるべく最新技術を結集したCMB観測用衛星望遠鏡計画をご紹介します。
15:00-16:00