AAAS年次大会(2月14日〜18日、ボストン)に参加しました。

AAAS年次大会の主会場、ハインズ国際会議場入り口AAAS年次大会の主会場、ハインズ国際会議場入り口

Kavli IPMUなど世界トップレベル研究拠点プログラム (WPI) 6拠点と文部科学省は、2月14日から18日にかけて米国マサチューセッツ州ボストンで開催されるアメリカ科学振興協会 (AAAS) 年次大会に参加しました。

アメリカ科学振興協会 (American Association for the Advancement of Science; AAAS) は、世界最大の総合学術団体で、科学雑誌「サイエンス」を発行するなど、科学の発展と社会還元を目的としています。AAAS年次大会 は、19世紀半ばから続いており、179回目に当たる今回は、「The Beauty and Benefits of Science」をテーマに、生命科学・物理学・工学・社会科学といった分野の研究者に加え、政策担当者やジャーナリストなどによるそれぞれの研究・活動内容についての発表がありました。例年アメリカ以外の数十か国からも参加者があり、参加者の内訳は、研究者、政府関係者、ジャーナリストなどです。期間中、16日(土)、17日(日)には参加費無料の「ファミリーサイエンスデイ」が開催され、家族連れや中高生も多数参加して、数々の科学イベントを楽しんでいました。

ファミリーサイエンスデイのにぎわいファミリーサイエンスデイのにぎわい

WPI6拠点と文部科学省は、科学技術振興機構 (JST) が主催する日本パビリオンの一部としてブース展示を行いました。日本パビリオンには、15日から17日の3日間にわたる展示期間中で1,100人以上の来場者があり、WPIブースでは、各WPI拠点の最新の研究成果や、WPIの特徴である国際的、学際的な研究環境についての紹介を、WPIバッグ、ポストカード、パンフレット等を配布しながら行いました。また、WPIプログラム、理化学研究所、筑波大学などの日本の研究機関が共同で、現地時間2月15日午後2時半より、"Japan: Your next carrier destination" と題したワークショップを開催しました。このワークショップでは、WPI、理化学研究所などの国際的に開かれた研究機関を紹介するとともに、研究機関の求人情報等も公開されました。

WPIブースで来場者と対話するKavli IPMUの担当者WPIブースで来場者と対話するKavli IPMUの担当者

 

Kavli IPMUの Mark Vagins 教授の講演の様子Kavli IPMUの Mark Vagins 教授の講演の様子

数多く開催された学術シンポジウムの中で、「Neutrinos: Nature's Smallest Surprises」と題されたセッションでは、Kavli IPMUのMark Vagins教授の講演もあり、楽しいイラストをふんだんに盛り込んだスライドと軽快な語り口で宇宙から飛来するニュートリノをつかまえる研究について紹介し、聴衆の注目を集めていました。この講演でニュートリノ研究に関心を持った親子連れが講演後 Kavli IPMU のブースにも話を聞きに来てくれました。

次回のAAAS年次大会は2014年2月に米国イリノイ州シカゴで開催されます。