スーパーカミオカンデ

岐阜県飛騨市の地下1000mに設置したスーパーカミオカンデを使ってニュートリノの性質を調べ、物質の起源を解明します。特にニュートリノ振動(ニュートリノが別の種類のニュートリノに変身する現象)の発見の発見により2015年のノーベル物理学賞を受賞しました。また、遠い宇宙からやってく るニュートリノの観測を通して宇宙の進化を探ります。さらに、統一理論ではごく稀にではあるが起きると予言されている陽子の崩壊の探索も行います。

EGADS (Evaluating Gadolinium's Action on Detector Systems)と名付けられた実験装置により、スーパーカミオカンデの純水にガドリニウムを溶かし込む試験的実験が行われました。これは、カブリIPMUにより主導されたもので、ガドリニウムにより非常に遠方の超新星からの(反)ニュートリノの検出効率を高めることができます。GADZOOKS!(Gadolinium Antineutrino Detector Zealously Outperforming Old Kamiokande, Super!) と呼ばれてましたが今はSK-Gdと名付けられています。試験実験の成功を踏まえて、スーパーカミオカンデは現在ガドリニウム注入の準備を進めています。一方EGADSは、Employing Gadolinium to Autonomously Detect Supernovasと再命名され、超新星ニュートリノ観測を専用の目的としたガドリニウム入り測定器となります。
(Last update: 2018/05/29)

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