米国グルーバー賞受賞 --David Spergel 主任研究員・小松英一郎上級科学研究員参加のWMAPチーム--

2012年6月21日

東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(略称:Kavli IPMU)

グルーバー財団は2012年6月20日にジョンズ・ホプキンズ大学のCharles Bennett教授とWMAP(ウィルキンソン・マイクロ波異方性探査機)実験研究チームに2012年のグルーバー宇宙論賞(Gruber Cosmology Prize)を授与することを発表しました。
同チームにはKavli IPMUのDavid Spergel主任研究員(プリンストン大学教授)と小松英一郎上級科学研究員(テキサス大学教授)が参加しています。

WMAPはCOBE(宇宙マイクロ波探査機)の後継機で、WMAPチームはCOBEによって開始されたビッグバンの残り火である宇宙背景放射の観測と分析の精度を飛躍的に高めたことによって、宇宙の年齢、組成や形状、そして宇宙誕生についてこれまでにない精度で明らかにし、その研究成果は現代の宇宙論の標準モデルとなっています。
グルーバー財団は同チームがその研究成果によって宇宙論の分野に高い正確性をもたらしたことを評し、今回の受賞理由としています。
 

※グルーバー賞:米国の非営利団体であるグルーバー財団により設立され、人類の発展に寄与した5つの分野(宇宙論、遺伝子学、神経科学、正義、女性の権利)の受賞者に毎年贈られます。
グルーバー宇宙論賞はその研究を通じて宇宙の理解の発展に貢献した宇宙論、天文、天体物理などの研究者に贈られ、今年度の授賞式は2012年8月21日に中国で行われる予定です。

 

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