2012年度ランスロット M. バークレー賞受賞 --小松英一郎上級科学研究員--

2013年1月15日
カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)

 

アメリカ天文学会は2013年1月10日、マックス・プランク宇宙物理学研究所ディレクターでKavli IPMU上級科学研究員の小松英一郎氏に2012年のランスロット・M.・バークレー賞を授与しました。

ランスロット・M・バークレー賞(Lancelot M. Berkeley - New York Community Trust Prize for Meritorious Work in Astronomy)は2010年に創設された賞で、国籍や、研究拠点の所在国に関わらず、前年に出版された天文学分野の優れた論文を受賞対象としています。2012年の同賞は小松氏が筆頭著者となり、2011年に出版されたWMAP(ウィルキンソン・マイクロ波異方性探査機)実験研究チームの論文『Seven-year Wilkinson Microwave Anisotropy Probe (WMAP) Observations: Cosmological Interpretation』の業績に対して贈られました。WMAPは、宇宙背景放射の観測と分析を通じて宇宙の年齢、組成や形状、そして宇宙誕生についてこれまでにない精度で明らかにし、現代の宇宙論の標準モデルに高い正確性をもたらしました。小松氏は2001年よりWMAPチームに加わり、主に観測データの解析や解釈を担当。WMAPの5年目、7年目論文の筆頭著者としても同チームに貢献しました。 今年度の授賞式と小松氏の受賞記念講演は2013年1月10日、米国ロングビーチで開催されたアメリカ天文学会の冬季総会最終日に行われました。

 

 

参考URL;

アメリカ天文学会

マックスプランク宇宙物理学研究所