IPMU 中間審査で S(最高)評価

IPMU を含め世界トップレベル研究拠点プログラム (WPI) の資金で運営されている日本国内の6つの
研究拠点のうち5拠点が発足4年を機に文部科学省から中間評価の審査を受けました。
その結果が2011年12月14日に文部科学省から発表され、IPMUは最高点である S 評価を受けました。
レポートでは、

我々の総意として、IPMUの過去4年間の活動と科学的業績を高く評価する。
IPMUは、この短期間内にゼロから世界的に名の知られた研究機関にまで発展を遂げた。
IPMUは、WPIの目標(最高のサイエンス、国際化、融合研究によるブレークスルー、
研究及び組織運営におけるシステム改革)の全てにおいて、その達成に向けて
目覚ましく進展したことを示した。
村山拠点長のリーダーシップを高く評価する。

と書かれています。
 

IPMU の村山機構長は、

「夏から秋に掛けての厳格な中間評価を経て、S 評価を得られたことは、大変嬉しいです。
長い伝統を持つ世界の強豪研究所に迫り、高いビジビリティーを得るのは大変難しいことです。
特に外国人の研究者が安心して来られる、そして来たいと思う魅力的な研究所を作ることを
心がけて来たのが、評価されたのだと思います。4年間にここまで来られたことは、
東京大学の厚いサポート、優秀な事務スタッフ、加えて一般の方の応援があったからこそです。
更に、発足当時から徐々に立ち上げて来た大きなプロジェクトは、これからデータが出て、
結果を出していくフェーズに入っていきます。これからが一番の勝負所だと思っています。」

これ受けて IPMU の属する東京大学国際高等研究所の所長岡村定矩教授は、

「IPMU 発足時、私は研究担当理事として立ち上げをサポートしていました。
文字通りゼロからの発足でしたが瞬く間に成長し、外国人も含めて優秀な研究者が集まり、
分野融合しながら素晴らしい研究成果を挙げて来た様子には大変感心していました。
今は今年1月に発足した国際高等研究所の所長として IPMU の運営をサポートしていますが、
総長にいいニュー スが届けられてとても嬉しい役回りです。村山機構長をはじめとする関係者
それぞれの立場からの多大な努力を見ている私には、S 評価は当然のことと思われます。
レポートでも指摘されてい るテニュア・ポジションの実現がこれからの一番の課題です。
早急に何とかめどをつけるよう、東大本部と協力して頑張りたいと思います。」

と語りました。

文科省からのレポートは

http://www.jsps.go.jp/j-toplevel/data/08_followup/H22result_j.pdf

で公開されています。