世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)フォローアップ結果を受けて

2015年3月16日
東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)

2015年2月13日に文部科学省からWPIプログラム委員会によるフォローアップの結果が示され、Kavli IPMU は、他の先行4拠点とともに、WPI プログラム開始当初の目的とされていた世界トップレベル研究拠点  (World Premier Status) という地位を確立したという高い評価を受けました。さらに Kavli IPMU は2017年から5年間の支援延長を受けることになりました。

この結果を受け、Kavli IPMU の村山機構長は次のように述べました。
「WPI というプログラムは素晴らしい成功である、と評価されました。日本の大学が国際化し、外国から研究者が『日本に来て研究したい、日本に来ることで自分の将来が開ける』という気持ちで来てくれるようになる初めての例になったと思います。実際、既に WPI 拠点の研究者の約4割が外国籍の研究者です。2007年に発足しわずか8歳の5拠点全てが、外国籍の委員を含む国際的なプログラム委員会に『世界トップレベルに達した』という評価を得たこと自体、すごいことです。これは、5拠点すべての努力の成果です。今後も WPI をブランドとして確立していくことで、日本の科学力の高さをアピールすることができます。Kavli IPMU は大学内で母体がなく、ゼロから出発した拠点ですので、背水の陣の出立でした。優秀な研究者を説得して集めてきた立場としては、ほっとすると同時に、これからも他の研究拠点とともに日本の中で初めて達成できた WPI という国際的な輝きを、発展させていく所存です。」

ホスト機関として Kavli IPMU を強力に支えてきた東京大学の濱田純一総長は、「Kavli IPMU をはじめ、WPI の5拠点が同じように世界トップレベルとしての拠点を形成できたということは日本の学術研究システムを新しい地平に押し上げるものです。Kavli IPMU は東京大学のフラッグシップとして、大学の改革に先鞭を付けてきました。今後、Kavli IPMU が担う責務はこれまで以上に大きくなります。ホスト機関として、WPI プログラムによって生まれた Kavli IPMU が大学、ひいては日本の学術全体をさらに高い地平に引き上げる牽引力となるよう充分に支援していきます」と述べました。

また、Kavli IPMU を傘下研究機構とする東京大学国際高等研究所所長の松本洋一郎理事・副学長は、「国際高等研究所創設の原動力となった WPI プログラムによる Kavli IPMU が他拠点とともに世界レベルに達したと評価されたということは国際高等研究所にとっても大きなインパクトです。東京大学のもつ研究力の国際的ビジビリティを大きく高めました。世界における競争力をさらに高めるため、組織の充実を進めてまいります」と述べました。

関連サイト

フォローアップ結果について (文部科学省HPより)
 

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