大学院生の都築豊さんが Young Scientist Best Presentation "Pierre Besson"Prize を受賞

2022年7月28日
東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)

東京大学理学系研究科物理学専攻博士課程3年の都築豊(つづき ゆたか) さんは、7月4日から8日にフランスで開催された国際会議New Developments in Photodetection(NDIP20)においてYoung Scientist Best Presentation “Pierre Besson” Prize を受賞しました。
プレゼンテーションタイトルは「Application of a Si/CdTe Compton camera for the polarization measurement of radiative recombination x-rays」。
都築さんは東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU) の高橋忠幸(たかはし ただゆき)教授のもとで大学院生として研究を行っており、宇宙の高エネルギー天体観測用に開発されたX線検出器の技術を応用し、地上の実験設備で生成される多価イオンからの放射の偏光測定を今までにない高精度・高感度で遂行したことを発表しました。

今回の受賞について都築さんは以下のように述べています。
「研究に携わったすべての人に感謝申し上げます。 検出器に携わった人、多価イオン源に携わった人、データ解析に携わった人、そういった多くの人の知恵と努力によって得られた成果だと思います。 特に、私たちの研究で使用されるX線偏光検出器は、2016年に打ち上げられた衛星「ひとみ」(ASTRO-H) に搭載された硬X線・軟ガンマ線検出器の流れを汲んでいます。 「ひとみ」は不具合により短期間で運用を終了しましたが、私たちの研究においては「ひとみ」の検出器の技術が存分に発揮され、すばらしい成果を得ることができました。」



関連リンク
9th Conference of New Developments in Photodetection(英語)
高橋忠幸 研究室 Kavli IPMU 東京大学(宇宙物理学実験・ガンマ線イメージング)