村山斉教授がP5委員会の委員長に就任

2023年3月20日
東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)


東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)の村山斉(むらやま ひとし)教授が、米国における科学諮問委員会Particle Physics Project Prioritization Panel(P5)委員会の議長に選出されたことが、2022年11月に米国エネルギー省と全米科学財団から発表されました。

P5は、今後10年間の素粒子物理学研究プロジェクトの優先順位を推奨し、米国エネルギー省科学局の高エネルギー物理学、および国立科学財団の物理学部門に助言を行う高エネルギー物理学諮問委員会に報告するものです。
今後数ヶ月の間に、パネルは地域の人々や若手研究者とタウンホールミーティングを行い、今後のプロジェクトや新たな問題に関して意見を述べる予定です。また、最終報告書を提出する前に、パネルは非公開の会議を数回開催する予定です。

2月22日に行われた最初のタウンホールミーティングで、村山教授は、物理学上の境界を拡大し、定義することの難しさと、将来の優先順位を確立することについて話しました。

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バークレーラボで開催された第1回タウンホールミーティングで講演するKavli IPMU教授でP5議長の村山斉氏。(Credit: Paul Mueller / Berkeley Lab)


「今後10年間のアメリカの素粒子物理学プログラムを組み立てるという、100億ドル以上にも及ぶこの大きな責任に、私は怖いと言わざるを得ません。しかし、素粒子物理学の大きな問題に対処するための非常にエキサイティングなプログラムを考え出すことができると確信しています。この委員会は、素粒子物理学の全領域における膨大な専門知識を持ち、すでに非常にうまく機能している」と村山教授は語っています。

P5パネルは、東京大学理学部物理学科教授の浅井 祥仁氏を含む31名のメンバーで構成されています。

 

© The Regents of the University of California, Lawrence Berkeley National Laboratory

 

関連リンク
DOE/NSF P5 “Cosmic Frontier” Town Hall hosted at Berkeley Lab on February 22-24 (Berkeley Lab Physical Sciences News)
The tentative official P5 web site