【訃報】中村 健蔵 先生 (Kavli IPMU 初代事務部門長) がご逝去されました

2026年1月23日
東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU, WPI)

 

東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU, WPI) の初代事務部門長として当機構の創設期よりその発展を支えてこられた中村健蔵 (なかむら けんぞう) 先生 (享年81歳) が、去る2025年12月30日に逝去されました。

中村先生は、高エネルギー加速器研究機構 (KEK) 教授を辞され当機構の設立に参画され、村山初代機構長と二人三脚で、まったくの無の状態から世界的な研究所を築き上げることに多大なご尽力をされました。

ここに謹んで哀悼の意を表し、先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。


カブリ数物連携宇宙研究機構 機構長 横山 順一

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以下に、初代機構長を務めました村山斉教授からの哀悼のコメントも記載いたします。
 


IPMU 立ち上げにあたり、しばらくは研究者は私と中村健蔵さんの二人だけでした。外国人が半数という国際的な研究所を作るにあたって、システム改革を実現する折衝を東京大学本部や文部科学省と頻繁に行う必要がありました。彼は日本の大学の運営や文科省との付き合い方など、何も知らない私にいろいろと教えてくださり、人事の仕組み、内規づくり、事務員の配置、予算の組み方など、彼なしでは一つもできませんでした。また、WPIの中間評価でS評価をいただいたときにいち早く情報を収集し、当時は考えられなかった組織のための概算要求を提出する戦略を立て、そのおかげで IPMU の恒久化が実現したのです。IPMU という研究者の楽園は彼の遺産です。


カブリ数物連携宇宙研究機構 初代機構長 村山斉


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Kavli IPMU 初代事務部門長を務めた中村健蔵先生

 

村山斉初代機構長 (向かって左) より辞令を交付される中村先生

 

WPIプログラム委員会メンバーによる現地視察にて対応中の中村先生 (前列向かって左から2番目)。中村先生の向かって右隣は初代WPIプログラムディレクターの黒木登志夫先生 (2025年8月28日ご逝去)。

 

2008年の機構立ち上げオープニングシンポジウムにおいて、招待された海外の研究者らと会話する中村先生

 

2008年の機構立ち上げオープニングシンポジウムにおいて東京大学の岡村定矩理事 (当時) と会話する中村先生

 

WPI プログラム委員会メンバーによる現地視察での一コマ。前列向かって左から2番目が中村先生

 

東京大学柏キャンパスの避難訓練において、ヘルメットを被り機構メンバーを率いる中村先生

 

Kavli IPMU 5周年記念の飾り付け準備を終え、記念写真に収まる中村先生 (写真中央)