2月1日(日) 第11回 Kavli IPMU/ELSI/IRCN 合同一般講演会「起源への問い」

​2025年12月21日
東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU)

提供:IRCN

2026年2月1日、第11回目となる東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)と東京科学大学地球生命研究所(ELSI)との合同一般講演会「起源への問い」を開催いたします。昨年に引き続きまして、同じく東京大学のニューロインテリジェンス国際研究機構(IRCN)とも共催です。

宇宙・地球・知性..その起こりはどのようなものだったのでしょう。私たちは歴史のなかで、たえずこの問いに向き合ってきました。
本講演会では宇宙・地球・知性の起源ついて、その最先端のサイエンスをわかりやすくお話しするとともに、異なる領域で起源に迫る3名のサイエンティストの対話を、東アジアの比較哲学の研究者がモデレートします。

 

 

プログラム

13:10-13:45 

講演1

人工知能の始まり-脳から人工知能へ

講師:大木 研一​(WPI-IRCN 副機構長・教授)

TBD

 

13:45-14:20 

講演2

電気仕掛けの生命の始まり ― 深海から宇宙へ

講師:中村 龍平​(WPI-ELSI 教授)

生命は細胞の中に小さな「電池」を持ち、その働きでエネルギーを生み、分子を作り、生命活動を続けています。この精密な仕組みはナノスケールで進み、現代の電子デバイスを超える効率を発揮します。では、約40億年前、地球にも生命誕生を促した「電気で動く原始生命」は存在したのでしょうか?最近の研究では、深海の熱水噴出孔で生まれる微小空間を流れる電気が、分子を集め、秩序をつくり、生命の始まりを助けた可能性が示されています。本講演では、この仕組みと宇宙生命探査へのつながりを紹介します。

 

14:30-15:05 

講演3

物質世界の始まり ― 反物質との違いを問う

講師:樋口 岳雄​(Kavli IPMU,WPI 教授)

宇宙の最初期に起きたビッグバンにより、宇宙には物質粒子とそれと等量の反物質粒子が作り出されました。しかし、宇宙は見渡す限り物質粒子で作られ、反物質粒子で作られた世界は見つかっていません。物質粒子と反物質粒子の間に未知の性質の違いがあり、その違いが反物質粒子を宇宙から消し去ったためと考えられています。この未知の違いを突き止めるため、物質粒子と反物質粒子を人工的に作り出して両者の違いを精密に測定する実験が日本で進められています。本講演では、物質粒子と反物質粒子の間の未知の違いに迫る実験を紹介します。

 

15:15-16:10

座談会:

モデレーター​:中島 隆博​(東京大学 東洋文化研究所 所長・教授​)

異分野の研究者による対談​

 

16:10-16:40

ティータイム(配信なし):

講師を囲んでのティータイムを行います。ざっくばらんに様々なこと、聞いてみませんか。

 

概要

第11回 Kavli IPMU/ELSI/IRCN 合同一般講演会「起源への問い」
科学と哲学でひもとく、知性・生命・宇宙のはじまり

日 時:

2026年2月1日(土) 13:00-16:45

会 場:

東京大学 伊藤国際学術研究センター・伊藤謝恩ホール

主 催:

東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)・東京科学大学地球生命研究所(ELSI) ・東京大学ニューロインテリジェンス国際研究機構(IRCN)

対 象:

高校生以上

参加費:

無料

定 員:

会場参加:300名(先着順)
オンライン視聴:1000名

申 込:

IRCNのサイト
2026年1月25日(日)

問合せ:

Email: koukai-kouza*_at_ipmu.jp(Kavli IPMU広報)
*_at_を@に変えてお送りください

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基礎科学/純粋科学に分類されるKavli IPMUの研究者と他分野の専門家との交流を試みるシリーズです。これまでのイベントはこちら