2020年10月1日
東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU)
2020年11月22日、今回で23回目を迎える東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)と宇宙線研究所(ICRR)との合同一般講演会「宇宙望遠鏡新世代 重力波と超大質量ブラックホールから」を開催いたします。お時間都合がつきましたらぜひご参集ください。
概要
タイトル: 宇宙望遠鏡新世代 重力波と超大質量ブラックホールから
日 時: 2020年11月22日(日)13:00~16:00
会 場: オンライン開催(アーカイブ配信の予定はありません)
対 象: 中学生以上
参加費: 無料
定 員: なし
申 込: 申込フォーム(11/19申込締切 当日までお申し込みいただけます。)
主 催: 東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)・東京大学宇宙線研究所 (ICRR)
問合せ: TEL: 04-7136-5981 Email: koukai-kouza_at_ipmu.jp( Kavli IPMU広報)
*_at_を@に変えてお送りください
プログラム
13:05-13:55
重力波観測の最前線
田越 秀行(ICRR教授)
2015年に重力波が初観測されて以来、現在までに多数の重力波が観測されています。2019年4月から2020年3月までに行われた欧米のLIGOとVirgo検出器による観測では、50個以上の重力波イベントが、速報として報告されました。だいたい1週間に1度の頻度です。この中には、これまで知られていなかった連星ブラックホールや連星中性子星の合体による重力波も含まれおり、非常に興味深いものであります。一方、宇宙線研究所のKAGRAは、コロナ禍の中の2020年4月に2週間、初の国際共同観測を行い、重力波検出器の国際ネットワークへの仲間入りを果たしました。これら重力波研究の最前線を紹介します。
13:55-14:45
超大質量ブラックホールの総合的理解に向けて
ジョン・シルバーマン(Kavli IPMU准教授)
ブラックホールは、ほとんどの銀河中心に存在し、太陽の数百万倍から数十億倍にも達する質量を持つなど、その謎めいた性質の数々は我々の想像力を掻き立てます。
そんな超大質量ブラックホールは、最初の種からどのように育つのかはまだよく分かっていない一方で、宇宙の歴史に伴うその後の成長についてはかなり分かって来ました。なかでも、すばる望遠鏡のような大型望遠鏡を用いた広視野で且つ、遠くの暗い天体も見ることのできる深い観測は、超大質量ブラックホールの一生に関する手がかりをもたらしてくれます。
こうした試みは、重力波望遠鏡を含む次世代望遠鏡への道筋を開き、超大質量ブラックホール、銀河、そしてさらに大きなスケールの宇宙大規模構造、これら3つの関係性解明に光をあてることになるでしょう。
*同時通訳あり
15:00-15:20
対談「宇宙望遠鏡新世代」 田越 秀行 x ジョン・シルバーマン
新世代宇宙望遠鏡をテーマとして、講師両名がざっくばらんに対話します。
*同時通訳あり
15:20-16:00
聞いてみよう!
両講師が視聴者からの質問に答えます。