11/28オンライン開催, Kavli IPMU/ICRR合同一般講演会「ある現代数学の夢。ある物理学の先端。」

2021年10月5日
東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU)

 

2021年11月28日、今回で25回目を迎える東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)と宇宙線研究所(ICRR)との合同一般講演会「ある現代数学の夢。ある物理学の先端。」を開催いたします。お時間都合がつきましたらぜひご参集ください。


概要


タイトル: ある現代数学の夢。ある物理学の先端。
日 時:    2021年11月28日(日)13:00~16:00
会 場:    オンライン開催(継続的なアーカイブ配信の予定はありません)
対 象:    中学生以上
参加費:    無料
定 員:    なし
申 込:    申込フォーム(11月26日16:00締切
主 催:    東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)・東京大学宇宙線研究所 (ICRR)
問合せ:    TEL: 04-7136-5981  Email: koukai-kouza_at_ipmu.jp( Kavli IPMU広報)
*_at_を@に変えてお送りください


プログラム


13:05-13:55 

超越数とグロタンディークの見果てぬ夢

阿部 知行 (Kavli IPMU 准教授)

―与えられた正方形と同じ面積を持つ円を作図せよ―これはおよそ2000年間数学者を苦しめた古典的な問題です。証明には円周率が代数的でない、つまり方程式を用いて書くことができない、ことを証明しなくてはなりません。このような数を一般に超越数と呼びます。超越数の研究では従来、散発的に超越性の結果が得られていましたが、グロタンディークという数学者が代数幾何学の観点からより統一的に見られる「構想」を提案しました。これはいまだ実現に至っていませんが、現代数学の大きな夢として君臨しています。この講演ではこの夢がどのようなものかを中心にお話ししたいと思います。


13:55-14:45 

重力波・マルチメッセンジャー天文学の最前線 

川口 恭平(ICRR 助教)

2015年9月の直接観測を皮切りに、重力波天文学は目覚ましい発展を見せています。特に、2017年8月に観測された中性子星連星合体からの重力波と電磁波の同時観測は、重力波源のマルチメッセンジャー天文学の今後の広がりを確信させる金字塔となりました。このような状況の中、観測によって得られた様々なシグナルから、重力波源の物理的情報を正確に引き出し科学的成果を最大化するためには、現象の理論的理解が必須です。この講演では、重力波源のマルチメッセンジャー天文学の理論研究の最前線を、最新の観測の話題も盛り込みながら紹介します。


15:00-15:20 

対談 阿部 知行 × 川口 恭平

講師両名がざっくばらんに対話します。


15:20-16:00 

聞いてみよう!

両講師が参加者からの質問に答えます。