12月8日(日)ハイブリッド開催, Kavli IPMU・ICRR合同一般講演会

2024年10月25日
東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU)

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2024年12月8日(日)、東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU)と東京大学宇宙線研究所 (ICRR) による合同一般講演会「莫大な"量"という謎—暗黒物質×超高エネルギー宇宙線」をハイブリッド開催いたします。

講演会は中学生以上対象で、参加費は無料、オンライン視聴に定員はありませんが事前登録が必要です。

ぜひご参加ください。

概要


日 時:    2024年12月8日(日)13:00-16:00
会 場:    東京大学安田講堂 または オンライン試聴(継続的なアーカイブ配信の予定はありません)
主 催:    東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU), 東京大学宇宙線研究所(ICRR)
対 象:    中学生以上
参加費:    無料
定 員:    

  • 会場参加は700人
  • オンラインは人数制限なし

申 込:    申し込みフォーム(12月7日(土)締切)

通 知:    申し込まれた方に参加票及び開催情報をメールでお知らせします。

言 語:    英語講演には同時通訳がございます

問合せ:    
Email: koukai-kouza_at_ipmu.jp(Kavli IPMU広報)

*_at_を@に変えてお送りください

 

プログラム


13:00〜13:50

講演1:

発見以来100年のなぞ、超高エネルギー宇宙線の正体とは!

講師:川田 和正(宇宙線研究所 准教授)

アメリカ・ユタ州の砂漠には、琵琶湖の面積に匹敵するほどの超巨大な宇宙線(うちゅうせん)望遠鏡が存在します。「テレスコープアレイ実験」と呼ばれる大規模プロジェクトですが、みなさんはご存知でしょうか? この望遠鏡は、宇宙から稀にやってくる超高エネルギーの粒子を観測することを目的に作られました。そのエネルギーは人類が加速器で人工的に作り出した粒子が持つ最大エネルギーの10万倍から100万倍です。この特別な粒子は、宇宙のどこで、どのように生まれ、地球までやってくるのでしょうか? スターバースト銀河、活動的銀河、銀河団、ガンマ線バーストなど激しい天体現象が発生源でしょうか? ダークマターや大質量を持つ未知の素粒子が起源でしょうか? 本講演では宇宙からやってくるこの特別な粒子のなぞについてわかりやすく解説します。


13:50〜14:40

講演2:

暗黒物質は本当に暗黒か?

講師:白井 智(Kavli IPMU 准教授)

暗黒物質は、宇宙の物質密度の大部分を占めると考えられている未解明の存在です。数々の観測データは暗黒物質の存在を強く示唆しており、ある意味では「発見された」と表現しても過言ではないほどです。しかし、直接的な検出は未だ達成されておらず、その正体については依然として謎のままです。一方で、近年の研究により、暗黒物質が持つべき物理的特性についての理解は着実に進展しています。例えば最近では、量子重力理論に基づく新しいアプローチが注目されており、これが暗黒物質解明への鍵となる可能性があります。本講演では、暗黒物質に関する最新の理論的・実験的進展について紹介します。


15:00〜16:00

研究者のクロストーク, 参加者との対話