ファーストスター誕生:最先端のシミュレーションが示す初期宇宙での星形成

国立大学法人 東京大学
Institute for the Physics and Mathematics of the Universe
(略称:IPMU、日本名:数物連携宇宙研究機構)

吉田直紀氏(本年9月1日特任准教授着任予定、現名古屋大学大学院助教)らの研究グループが、大型並列コンピューターを用い、原子分子物理過程を厳密にとりいれた第一原理的計算によって、宇宙で最初の星が生まれる様子を詳細に理論計算することに成功しました。宇宙初期の密度揺らぎからはじめて、天体とよべるものが形成するまでのシミュレーションは今回が最初です。

この研究成果は8月1日発行の米科学誌サイエンスに掲載されました。吉田博士は本年8月にIUPAP(国際純粋・応用物理学連合)の若手科学者賞も受賞しており、IPMUの若手代表者として更なる飛躍が期待されています。

研究概要説明図

【参考サイト】
国立天文台 http://www.nao.ac.jp/
吉田直紀博士 http://www.a.phys.nagoya-u.ac.jp/~nyoshida/star/first.html