日頃IPMUを支えていただいている皆さまへ

IPMU(東京大学数物連携宇宙研究機構)は宇宙の起源・進化・運命など人類発祥以来の謎に取り組むため、日本政府の援助のもと2年前に誕生しました。

皆さまの応援・実際的な援助に支えられて、既に100人を超える規模になり、特に世界各地から集まった40人を超える優秀な研究者が無事に定着し、毎日活発に分野を超えた宇宙の研究に励んでいます。神岡の地下で暗黒物質を直接捕まえたり、すばる望遠鏡で暗黒エネルギーの正体を解明する等の大規模な研究計画も進んでいます。

 

残念なことに、現政権の行政刷新会議は先月公開ヒアリングを行い、IPMUを含む世界トップレベル研究拠点プログラムの予算縮減を提言しました。場合によってはせっかくアメリカ、ヨーロッパ、アジアの諸国から来てくれた優秀な研究者を路頭に迷わすことにもなりかねず、諸外国からの信頼を失い、日本の自然科学の将来の芽を摘んでしまうことになります。他にも行政刷新会議は若手研究者、女性研究者、分野融合による最先端研究等、科学技術の基盤となるプログラムを30%から50%削減、場合によってはいきなりキャンセル、という提言をしています。

行政刷新会議の提言は

http://www.cao.go.jp/sasshin/index.htmlで参照できます。

東京新聞の関連記事もご覧下さい。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009111402000066.html

幸い、文部科学省は行政刷新会議のやりかたについて広く国民の意見を求めています。

http://www.mext.go.jp/a_menu/kaikei/sassin/1286925.htm

 

ぜひ皆さんの生の声を文部科学省のトップへ届けていただきたいと思います。

メール先はnak-got@mext.go.jpです。

メールの件名は、お手数ですが『No.14「競争的資金(外国人研究者招へい)」WPI』としていただけますでしょうか。

2009年12月15日まで意見を受け付けています。

どうぞよろしくお願い致します。

 

村山斉 数物連携宇宙研究機構 機構長