討論記事:宇宙を膨張させる「暗黒エネルギー」の謎を解く

暗黒エネルギーが宇宙の膨張を加速させる仕組みの解明に挑戦する、新たな研究協力がスタート

銀河に働く力の想像図。暗黒エネルギーを紫色、重力を緑色の桝目で表現してあります。(Credit:  NASA/JPL-Caltech)銀河に働く力の想像図。暗黒エネルギーを紫色、重力を緑色の桝目で表現してあります。(Credit: NASA/JPL-Caltech)
2014年、宇宙の暗黒エネルギーの謎にせまる2つの観測が開始します。ひとつはすみれ計画 (SuMIRe or Subaru Measurement of Images and Redshifts) で、5年間で数十億個の銀河を撮影し、さらにその内数百万個の銀河の距離を測定します。もうひとつはACTPolと呼ばれる観測で、ビッグバンの名残で太古の宇宙で放射された電磁波、宇宙マイクロ波背景放射の観測により、宇宙の非常に遠方にある銀河や銀河団を見つけます。

これらの観測データにより、暗黒エネルギーがどのように宇宙の膨張を加速するのか、その仕組みの解明に迫ることが期待されています。

カブリ財団で行われた討論会で、この2つの観測プロジェクトの3人の研究者が、ACTPolとSuMIReの研究協力と、ダークエネルギーについて、そして将来の研究計画について討論しました。

※カブリ財団による英語の記事です。

参加者:

  • Michael Niemack(マイケル・ニーマック) – コーネル大学の助教(物理学)、アタカマ宇宙論望遠鏡(ACT; Atacama Cosmology Telescope) 、ACTPol実験チームの主要メンバー。
  • David Spergel (デイビッド・シュパーゲル)– 理論宇宙物理学者、プリンストン大学教授、ACTPol 実験解析チーム代表者、Kavli IPMU 主任研究員。
  • Masahiro Takada (高田 昌広– Kavli IPMU教授、Kavli IPMUが遂行する研究プログラム「すみれ計画」の中心メンバー。

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