村山斉機構長、世界に影響力を持つ100人の一人に選ばれる

2017年5月31日
東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU)

 

2017年5月31日、東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU) の村山斉機構長が Genius:100 Visions of the Future  (天才たち:未来を見据える100のビジョン) の一人に選ばれました。これは、世界に影響を与えている偉大な100人のビジョンと知恵をまとめた本を出版するという、アインシュタイン財団によるアインシュタイン・レガシー・プロジェクトの一環として行われる取組みです。
 

アインシュタイン・レガシー・プロジェクトとは、物理学者のアルバート・アインシュタインが1915年から1916年にかけ相対性理論を発表してから100年になることを記念して、アインシュタイン財団が進めているプロジェクトです。
 

この一環である Genius:100 Visions of the Future には、物理分野のみならず、薬学、化学、経済、文学、芸術の分野や起業家などから選ばれており、2012年ノーベル生理学・医学賞を受賞した京都大学の山中伸弥教授やマイクロソフト社共同創業者の Paul Allen (ポール・アレン) 氏、海洋学者の Sylvia Earle (シルビア・アール) 氏、ナイジェリア人作家のChimamanda Adichie (チママンダ・アディーチェ) 氏なども名を連ねています。これら選ばれた100人のビジョンをまとめた本はイスラエル生まれの芸術家/建築家であるRon Arad (ロン・アラッド) 氏によってデザインされ、3Dプリンターを用いてアインシュタインの顔を模した本として制作される予定です。
 

アインシュタイン財団は、2017年9月9日と10日の2日間、カナダのモントリオールにて Dinner of the Century  (ディナー・オブ・ザ・センチュリー) を開催予定です。この食事会には、Genius:100 Visions of the Future に選ばれた100人も招かれる予定となっており、ビジョンをまとめた本はその場でお披露目されることになっています。
 

Genius:100 Visions of the Future の一人に選ばれたことについて、村山機構長は以下のように述べています。
 

「歴史上物理学最高峰のアインシュタインの業績を記念する出版で、広い分野から世界で影響力の大きい100人のビジョナリーの一人として選ばれたことは大変な名誉で、とてもうれしいです!100年後の社会へ向けた私なりのビジョンについて、科学と人文、芸術との融合と、ロボットとAI時代での人間の位置付けを中心に、よく考えてみます。」

 

関連リンク

アインシュタイン・レガシー・プロジェクトの Genius:100 Visions of the Futureのページ
http://www.alberteinsteinfoundation.com/100-visions-of-the-future

アインシュタイン・レガシー・プロジェクトのページ
http://www.alberteinsteinfoundation.com/about