野本憲一上級科学研究員がアメリカ物理学会2019年のハンス・ベーテ賞を受賞

2018年10月24日
東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)
 

2018年10月24日 (米国現地時間で10月23日)、東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU) の野本憲一 (のもと・けんいち) 上級科学研究員が2019年のハンス・ベーテ賞を受賞することがアメリカ物理学会より発表されました。日本人では初めての受賞となります。
 

ハンス・ベーテ賞は1998年に設立された賞です。本賞は、恒星内部のエネルギーが核融合反応で生成されていることを解明するなど、天体物理と核物理の両分野で数々の優れた業績を挙げ1967年ノーベル物理学賞受賞のハンス・ベーテ博士の貢献を称え、アメリカ物理学会の天体物理学部門及び核物理部門の寄付により成り立っています。この設立経緯に準じて、天体物理学、核物理学、天体核物理学、もしくは関連分野での理論、実験、観測における優れた業績を挙げた研究者を顕彰することを目的としており、毎年1名に賞と賞金1万ドルが授与されます。

天文学の主導的研究者の一人である野本氏は、2017年3月まで Kavli IPMU の特任教授・主任研究者であり、加えて2014年4月から2017年3月まで浜松ホトニクス株式会社の寄附により Kavli IPMU に冠教授として設けられた「浜松プロフェッサー」も務めてきました。2019年ハンス・ベーテ賞の選考委員会は、野本氏の恒星進化や元素合成、重力崩壊型超新星や熱核反応型超新星、ガンマ線バーストのメカニズムに関する理論に代表されるこれまでの研究を、宇宙の天体核物理学における後世に残る数々の貢献を果たしてきたと評価し、授与につながりました。

野本氏はハンス・ベーテ賞の受賞にあたり、「この度、ハンス・ベーテ博士の名を冠したハンス・ベーテ賞を受賞することとなり大変光栄です。重力崩壊型超新星についてハンス・ベーテ博士と議論し、大変盛り上がったことを今でもよく覚えています。一緒に研究をしてきた大勢の学生さん、ポスドクの皆さん、国内外の共同研究者の皆さまのお陰で、私はこの賞を受賞することができました。心から御礼申し上げます。天体核物理学は広がりを見せ続けており、ますます刺激的な分野となっています。今後もこの分野の研究に貢献できたらと思います」と述べています。

授賞式は、デンバーで4月13日から16日に開催予定のアメリカ物理学会の年会期間中に行われる予定です。

 

研究内容について
野本 憲一 (のもと・けんいち)
東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 上級科学研究員
TEL: +81-04-7136-6567
E-mail: nomoto_at_astron.s.u-tokyo.ac.jp
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報道対応
東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構
広報担当 小森真里奈
E-mail: press_at_ipmu.jp Tel: 04-7136-5977
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関連リンク
ハンス・ベーテ賞についてアメリカ物理学会のページ (英語)
野本憲一氏に関するKavli IPMUのページ
野本憲一氏のホームページ