大栗博司機構長が弦理論国際会議 Strings 2022 で総括講演

2022年8月1日
東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)

東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU) の大栗博司 (おおぐり ひろし) 機構長は、Strings 2022 の総括講演を行いました。Strings 2022は超弦理論の分野におけるもっとも重要な国際会議です。オーストリアのウィーンで7月18日から22日まで開催された今年の会議には、世界中から400名以上の参加者がありました。

今年のStrings2022ではKavli IPMUの研究も大きく取り上げられました。大栗機構長の総括講演のほかに、Emily Nardoni(エミリー ナードーニ)特任研究員と、Kavli iPMU特任研究員を経て現在ベルン大学教授のSusanne Reffert(スザンネ レファート、現在Kavli IPMU連携研究員)も、プレナリー講演に招待され、最新の研究成果を発表しました。

「Strings 2022は、私たちが社会的に孤立していた2年間の後に、弦理論のコミュニティが集まり、弦理論のあらゆる側面に関する最新動向を聞き、意見を交換し、研究の新しい方向性を切り開く素晴らしい機会となりました。Strings 2020と2021はオンライン会議で開催されましたが、このような対面式の会議を企画し、成功させるには、主催者の勇気とコミットメント、そして多大な努力が必要です。私は彼らの仕事に感謝しています。私の総括講演に加え、Kavli IPMUに所属するエミリーとスザンナがプレナリー講演を行う機会を与えられたことを嬉しく思っています。この重要な国際会議でKavli IPMUの研究が注目されていることは、理論物理学のこの分野における我々の研究活動の力強さを示しています。」と大栗機構長は述べています。


関連リンク
Strings2022のウェブサイト 
大栗博司総括講演(動画)