村山斉機構長、アメリカ芸術科学アカデミー会員に選ばれる

2013年4月26日
カブリ数物連携宇宙研究機構（Kavli IPMU)

村山斉機構長

2013年4月24日、アメリカ芸術科学アカデミー(The American Academy of Arts and Sciences)は198名の新しい会員を発表し、カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)の村山斉（むらやまひとし）機構長が会員に選出されました。

アメリカ芸術科学アカデミーは1780年に創設された政策研究などを行う独立した組織で、アメリカ合衆国初代大統領ジョージ・ワシントン、科学者・政治家として高名なベンジャミン・フランクリン、また物理学者アルバート・アインシュタインなどの歴代の会員はもとより、それぞれの時代でリーダーとなりうる政治、ビジネス、科学、芸術など幅広い分野から選ばれた会員が名を連ねており、同アカデミーの会員となることはアメリカで非常に名誉なことと言われています。

今回選出された198名の新会員には2012年のノーベル物理学賞受賞者のデービット・ワインランド博士、俳優のロバート・デニーロさんを始め多くの著名な科学者、芸術家、政治家などが含まれています。

アメリカ芸術科学アカデミー新会員の就任式典は2013年10月12日に同アカデミー本部のある米国マサチューセッツ州のケンブリッジで行われます。

アカデミーの233年間の歴史には物理学者975人も名を刻んでいますが、日本出身の物理学者では有馬朗人、江崎玲於奈、久保亮五、南部陽一郎、小田稔、白根元、朝永振一郎、湯川秀樹（敬称略）の８人です。

村山機構長は今回の選出に際し、「このような名誉ある団体の終身会員に入れていただけるとは、とても想像していませんでした。これを機に、日本発の学術を広め、更に世界の学術の環境づくりを頑張っていきたいと思います。就任式典でブルース・スプリングスティーンやルネー・フレミングに会えるのが楽しみです。」とコメントしています。