2018年度 東京大学業務改革特別賞受賞

2018年12月20日
東京大学国際高等研究所 カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)
 

カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)の事務職員8名からなるチーム(代表者・田村利恵子特任専門職員)は「スマホアプリ開発・リリースによる情報提供と研究環境のスマート化」の成果により、2018年度東京大学業務改革特別賞を受賞しました。

業務改革特別賞は、東京大学業務改革推進室が教職員から業務改革のアイディアや各部署での業務改革成果を募集し、その中で特に優れたものを表彰する業務改革総長賞の枠組みに属する賞の1つです。

Kavli IPMU では、2017年度東京大学業務改革総長賞を受賞しており、その際の副賞賞金を活用して東京大学卒業生が立ち上げた企業であるアシアル社のアプリ講習を受講。その知識をもとに職員自らが中心となりアプリ開発を行いました。Kavli IPMU 棟の螺旋状の構造は、階という概念を無くし研究者同士のフラットな研究環境を築く上で重要な役割を果たしている一方、居室番号からは研究者の居室所在地やセミナー室等の場所・設備を把握することが困難でした。また、これまではビジターや新規採用者向けに交通情報やキャンパス内外の情報を英語で提供するツールがWebページ以外になく、Kavli IPMU 訪問が初めてのビジターなどは事務室まで来て尋ねることも多く、研究者にとっても事務職員にとっても手間となっていました。そこで、多くの研究者が絶えずスマホを携帯していることに着目し、キャンパスまでの交通案内、研究棟内のナビゲーション、日々のセミナーやビジターに関するリアルタイム情報、事務スタッフの情報等を一元的に提供するスマホアプリの開発へとつながりました。今回の賞の対象とはなっていませんが、柏キャンパス一般公開の Kavli IPMU の催事情報を提供するアプリも作成するなど、応用例も広げつつあります。

表彰式は12月19日(水)に東京大学本郷キャンパスの安田講堂にて行われ、Kavli IPMU のチームを含む9つのグループが東京大学総長、理事から表彰されました。

Kavli IPMU の田村利恵子特任専門職員は、「研究員からの要望と、私達職員が日々感じている不便さを何とか改善したいという思いがスマホアプリとなって研究環境のスマート化につながりました。そしてそれ以上に、アプリ開発とリリースという未知の事への挑戦から得られた新しい発見と知識は、メンバーにとっての貴重な財産となりました。東大卒業生企業アシアル社と業務改革副賞に感謝です!」と述べています。

また、アプリ開発にあたって技術面で大きな貢献を果たした Kavli IPMU 派遣職員の井下聡子さんは「モバイルアプリ開発は全くの初心者でしたので、要望どおりのものが作れるか心配でしたが、なんとか形にすることができて良かったです。今後も改良を加えて、より便利で使いやすいアプリに仕上げていきたいと考えておりますので、ご要望等があればお知らせください」と述べています。


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