4月20日(土)ハイブリッド開催, 第30回Kavli IPMU・ICRR合同一般講演会「ハイパーカミオカンデ実験と特異点」

2024年2月13日
東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU)

PDF(提供:ICRR)

2024年4月20日(土)、東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU)は、東京大学宇宙線研究所 (ICRR) と共に30回目となる合同一般講演会をハイブリッド開催します。Kavli IPMUからは伊藤由佳理教授が「特異点に秘められた謎–幾何学と代数学の遭遇」と題してお話しします。

講演会は中学生以上対象で、参加費は無料、オンライン視聴に定員はありませんが事前登録が必要です。

講演会の詳細、参加のお申込みについては宇宙線研究所による講演会ホームページをご参照ください。

概要


日 時:    2024年4月20日(土)13:00-16:00
会 場:    柏の葉カンファレンスセンター(柏市) または オンライン試聴
主 催:    東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU), 東京大学宇宙線研究所(ICRR)
共 催:    柏市教育委員会、三井不動産株式会社(特別協力)
後 援:    柏市
対 象:    中学生以上
参加費:    無料
定 員:    

  • 会場参加は400人 (応募者多数の場合は抽選)
  • オンラインは人数制限なし

申 込:    宇宙線研究所による講演会ホームページ

  • 会場参加は4月10日(水)締切
  • オンラインは4月18日(木)締切

通 知:    申し込まれた方に参加票及び開催情報をメールでお知らせします。

問合せ:    
080-4866-2631(平日10時〜17時)(宇宙線研究所広報)
04-7136-5981 / Email: koukai-kouza_at_ipmu.jp(Kavli IPMU広報)
 

*_at_を@に変えてお送りください

 

プログラム


13:00〜13:50

講演1:

ハイパーカミオカンデ計画ではじまる宇宙・素粒子物理学の新展開

講師:竹田 敦(宇宙線研究所 准教授)

2027年の観測開始を目指し現在建設中のハイパーカミオカンデは、現行のスーパーカミオカンデに比べ約10倍の有効質量をもつ巨大な水チェレンコフ型検出器であり、ニュートリノの性質解明、核子崩壊の探索、暗黒物質由来ニュートリノ探索など多岐にわたる研究テーマを実現します。なかでも、ニュートリノと反ニュートリノの性質の違いを測定することで宇宙における物質の起源の解明に迫り、中性子星やブラックホールを生み出す超新星爆発からのニュートリノを観測することで物質がどのように進化をしてきたのかに迫ることが期待されています。ハイパーカミオカンデで展開される宇宙・素粒子研究の最前線について、分かりやすく説明します。


13:50〜14:40

講演2:

特異点に秘められた謎–幾何学と代数学の遭遇

講師:伊藤 由佳理(Kavli IPMU 教授)

みなさんは折り紙でできた作品を見て、どうやって折ったか想像できますか?代数幾何学では、多項式などを用いて代数的に定義される図形を扱いますが、特異点を持つことがあります。特異点とは尖がっているような周りとは様子が異なる点のことで、ブラックホールは宇宙空間の特異点という人もいます。その特異点を群という代数的な操作で作ることもできます。折り紙を折ったときにできる角のようなものです。その図形の特異点解消という幾何学と、特異点を作るときに使った群という代数学が対応するという不思議な現象についてお話しします。つまり折り紙の作品をもとの紙に戻すと、折り方がわかるというような数学のお話です。


15:00〜16:00

研究者のクロストーク, 参加者との対話