2020年6月16日
東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU)
2020年8月8日(土)、東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU)と東京大学宇宙線研究所 (ICRR) による合同一般講演会「未知への挑戦〜極限宇宙と新しい物理」をオンライン開催いたします。
本イベントは4月に開催を予定していましたが、新型コロナウィルス感染症の拡大防止のため一旦は中止を決定していました。この度オンラインでの開催を決定した次第です。
講演会は中学生以上対象で、参加費は無料、定員はありませんが事前登録が必要です。
講演会の詳細、参加のお申込みについては宇宙線研究所による講演会ホームページをご参照ください。
※視聴お申し込みの期限を8/7まで延長いたしました。(8月4日追記)
※宇宙線研究所のネットワークは16日-17日はサーバー入れ替えのため稼働しておりません。お手数ですが、お申し込みは18日以降にお願いいたします。(7月17日追記)
概要
日 時: | 2020年8月8日(土)13:00-16:00 |
会 場: | オンラインでの実施 |
主 催: | 東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU), 東京大学宇宙線研究所(ICRR) |
共 催: | 柏市教育委員会 |
後 援: | 柏市 |
対 象: | 中学生以上 |
参加費: | 無料 |
定 員: |
なし |
申 込: | 宇宙線研究所による講演会ホームページ(応募締め切りは |
通 知: |
申し込まれた方に開催情報をメールでお知らせします。 |
問合せ: |
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プログラム
13:00-13:50
講演1:
Belle II 実験〜電子-陽電子加速器が教える新しい素粒子の世界
講師:樋口 岳雄(カブリ数物連携宇宙研究機構
)私たちの素粒子に対する理解はここ100年ほどで大きく進み、今ではほぼすべての素粒子現象を理論的に説明できるようになりました。けれども、この宇宙には、暗黒物質に対応する素粒子や、反粒子だけを宇宙から消し去った仕組みのように、どのような素粒子の理論によって説明すればよいのかわからない現象も残されています。たくさんの素粒子現象を加速器によって作り出し、その中から新しい素粒子現象を見つけ、それを足がかりに新しい理論を築こうと、私たちは2018年4月に素粒子実験Belle IIを始めました。10年以上におよぶ実験装置の開発から新しい理論を築く最先端の研究まで、Belle II実験についてお話しします。
13:50-14:40
講演2:
ついに地上からガンマ線で見えたガンマ線バースト
講師:野田 浩司(宇宙線研究所 准教授)
ガンマ線バーストは、ブラックホールの誕生や中性子星の合体の際に生じる宇宙で最大の爆発現象です。1960年代の発見以来、X線やガンマ線の人工衛星や電波から可視光の地上望遠鏡によって、様々な波長での観測が行われてきました。一方、地上のガンマ線望遠鏡では15年以上の観測にもかかわらず未検出でしたが、2019年1月、長年の努力が遂に実り、初検出に成功しました。そのガンマ線のエネルギーは可視光の1兆倍にも達し、標準的とされてきた理論では説明できません。この観測の何が新しく、何がわかったのか、何が課題として残っているのか、近い将来の新しい望遠鏡の話題とともに紹介したいと思います。
15:00-16:00