11/30 (土) 第4回 やっぱり物理が好き! ~物理に進んだ女子学生・院生のキャリア~

2019年8月29日
東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU)
 

2019年11月30日 (土)、カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU) にて、女子学部生及び女子大学院生のみなさんに向けたイベント「やっぱり物理が好き! ~物理に進んだ女子学生・院生のキャリア~ 」を開催します。今年で4回目となりました。世界の中において、日本の物理学科及び専攻の女子学生、大学院生の割合は低い状況です。これから物理を学ぼうという学生や物理分野に進学した学部生及び大学院生を支援するために、様々な講師の方をお招きしキャリアパスを提示します。さらに参加者同士のネットワークをつくり、広く物理学分野の魅力を感じていただく機会として、東京大学物性研究所や東京大学宇宙線研究所をはじめとした各機関が連携し実施します。奮ってご応募下さい。


概要

日 時: 2019年11月30日 (土) 13:00-17:00 (12:30開場)
会 場: カブリ数物連携宇宙研究機構棟 1Fレクチャーホール ほか (東京大学柏キャンパス)
対 象: 物理学科はじめ物理を学ぶ女子大生及び大学院生 (工学系や天文分野の方も大歓迎!) (注1)
参加費: 無料
定 員:  30名程度 (事前申込制)
申 込:  応募フォーム (11月11日応募締切予定11月22日まで応募締切延長しました)
通 知:  11月11日までにお申込みの方には、詳細ととも11月13日頃にご連絡いたします (その後11月22日までにご連絡頂いた方には随時ご連絡します)
問合せ: 04-7136-5977 / Email: koukai-kouza_at_ipmu.jp (Kavli IPMU広報)
*_at_を@に変えてお送りください

主 催: 東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU), 東京大学物性研究所, 東京大学宇宙線研究所
後 援: 東京大学理学部物理学科, 東京大学男女共同参画室, 日本物理学会, 応用物理学会, 高エネルギー加速器研究機構, 東京農工大学工学部, お茶の水女子大学理学部物理学科, 法政大学理工学部創生科学科, 総合研究大学院大学

(注1) 遠方の学生の方については柏キャンパス内の宿舎をご利用いただけますので、ご相談ください。ただし、旅費/宿泊費はご自身の負担となりますことご了承下さい。


プログラム

12:30-13:00:受付 (場所:Kavli IPMU 1階レクチャーホール前)
13:00-13:05:開会挨拶 

13:05-13:25:講演1 徳永 千恵子 (キオクシアホールディングス) 「人生100年時代のキャリア形成を考える」
                          
13:25-13:45:講演2 佐野 幸恵 (筑波大学) 「すべてはつながりから始まる」

13:45-13:55:休憩

13:55-14:00:見学説明 
14:00-15:00:見学 (Kavli IPMU, 物性研究所, 宇宙線研究所のいずれか2研究所)

15:00-15:30:お茶の時間  (講師の先生方と交流いただきます)
15:30-15:40:移動/休憩

15:40-16:00:講演3 南崎 梓 (名古屋大学 KMI)「好き!で選んだ私の道」
16:00-16:20:講演4 石原 安野 (千葉大学)「ニュートリノで宇宙を探る日々、そこに至るまでの道」

16:20-16:55:交流会  (講師の先生方と交流いただきます)
16:55-17:00:閉会挨拶



講師の先生方のご紹介
 



講演1:徳永 千恵子 (とくなが・ちえこ)

所属/職名キオクシアホールディングス株式会社 広報・IR部 参事
               
略歴お茶の水女子大学院修士課程修了後、大手機械メーカーを経て現職。現在は、企業広報や本社部門での企画業務等に携わる。

講演タイトル「人生100年時代のキャリア形成を考える」
講演概要昨今、人生100年時代と言われ、仕事や働き方についても様々な変化が予想されています。そのような中、大学・大学院で物理を専攻されている方がこれからキャリアを築いていくうえでは、選択肢が多く悩むことがあるかもしれません。皆様の少しでもヒントとなるように、物理専攻出身者のキャリアパスの事例、当社の女性の活躍の取り組みや社会動向、自分と物理の関わりやライフイベントの経験についてご紹介します。


講演2:佐野 幸恵 (さの・ゆきえ)

所属/職名:筑波大学 システム情報系社会工学域 助教
略歴:2003年奈良女子大学大学院 物理科学専攻 修士課程修了。2007年まで消防システムのエンジニアとして勤務後、退職して東京工業大学の博士課程へ。博士(理学)。日本大学 助手を経て2014年より現職。専門は社会経済物理・ネットワーク科学。

講演タイトル:「すべてはつながりから始まる」
講演概要:一度は物理の世界から離れて民間企業へ就職したものの、やっぱり物理の世界が好きで戻って来ました。そのきっかけは物理科学科の同級生でした。ただ、今、私が行なっている物理は、物理といっても対象はモノではなく社会や経済などのヒトです。講演では、そんな新しい物理、社会経済物理について紹介します。また「つながり」から世界を読み解くネットワーク科学についても紹介します。



講演3:南崎 梓 (みなみざき・あずさ)

所属/職名:名古屋大学 素粒子宇宙起源研究所(KMI)広報
略歴:川越女子高校、お茶の水女子大学理学部物理学科・同大学大学院修了。東京大学本部広報室、カリフォルニア工科大学 IPAC 広報チームを経て、現在は名古屋大学KMI広報室を拠点に、名古屋大学理学部、Belle II 実験の広報に参加。
 

講演タイトル:「好き!で選んだ私の道」
講演概要:アインシュタインに憧れて、大学では素粒子物理学を学びました。卒業後は、広く好奇心を持つ性格で研究室を飛び出し、様々なサイエンスに触れられる研究広報の道に進みました。物理学者の夫との結婚を機に、日本からも飛び出してアメリカ生活を経験した後、現在は名古屋で素粒子物理学の広報に挑戦中です。新しい世界に挑戦する度に「物理」が色んな形で支えになってくれました。今の仕事や結婚についてもご紹介できたらと思います。



講演4:石原 安野 (いしはら・あや)

所属/職名:千葉大学 グローバルプロミネント研究基幹 教授
略歴:東京理科大学理学部第二部物理学科卒業。テキサス大学オースティン校大学院博士課程修了。2005年よりウィスコンシン大学博士研究員としてIceCubeニュートリノ観測実験に参加。 2012年に世界で初めて高エネルギー宇宙ニュートリノ事象を同定することに成功。 2013年国際純粋応用物理学連合(C4)若手科学者賞、2017年猿橋賞を受賞。 2019年より現職。

講演タイトル:「ニュートリノで宇宙を探る日々、そこに至るまでの道」
講演概要:私は宇宙で起きている高エネルギー現象に興味があり、実験的に研究をしています。研究テーマは、高エネルギー天体や現象から発生する宇宙ニュートリノを観測して、その現象が起きている場所を特定し、その生成メカニズムの解明をすること、です。宇宙ニュートリノの観測は南極で稼働中の国際共同実験アイスキューブによって行っています。現在は特にアイスキューブ検出器拡張計画に向けた新型光検出器の開発・製作の責任者として、日々奮闘しています。本講演では宇宙ニュートリノ研究の紹介と共に、理学部の二部からテキサス大学大学院に進学し、かなり長いポスドク期間を経て現在に至るまでの道のりなどを紹介したいと思います。



世話人:
森初果 (東大物性研), 大栗博司 (Kavli IPMU), 梶田隆章 (東大宇宙線研), 村山斉 (Kavli IPMU), 香取浩子 (東京農工大), 鈴木博之 (東大物性研), 徳永将史 (東大物性研), 野尻美保子 (高エネ研), 古川はづき (お茶大), 松尾由賀利 (法政大),  三沢和彦 (東京農工大), 餅田円 (東大物性研), 中村牧生 (東大宇宙線研), 小森真里奈 (Kavli IPMU)


参考情報
東京大学HPでの第1回イベントの報告記事
東京大学HPでの第2回イベントの報告記事
東京大学HPでの第3回イベントの報告記事
東京大学HPでの第4回イベントの報告記事
第1回 やっぱり物理が好き! ~物理に進んだ女子学生・院生のキャリア~ のイベント
第2回 やっぱり物理が好き! ~物理に進んだ女子学生・院生のキャリア~ のイベント
第3回 やっぱり物理が好き! ~物理に進んだ女子学生・院生のキャリア~ のイベント