ポーラーベアとサイモンズオブザーバトリ(POLARBEARとSimons Observatory)

POLARBEARレシーバー群には、Simons Arrayとしての完成に向けて既に観測中のものと開発中のものがあります。カブリIPMUの研究チームは、KEKとさらにUC Berkeleyを含む米国チームとも緊密に協力しあっています。 POLARBEARは、宇宙マイクロ波背景放射(CMB)のBモード信号の初観測に成功し、その後も観測を継続中で多くのデータを蓄積しており、さらなる発表が期待されます。地上ベースのプロジェクトは、インフレーション物理だけを目指したものではなく、その後の宇宙の物理、つまり宇宙の大規模構造と関連した宇宙論的パラメータ、例えばニュートリノの総質量にも敏感です。


Simons Observatory (サイモンズオブザーバトリ)

現在、世界の地上ベースのCMB望遠鏡の実績・経験が集約され、高感度の望遠鏡・受信機へ向けてまとまった取り組みとなっています。このプロジェクトは米国のSimons財団によって支えられており、日本チームは世界最大の超伝導検出器焦点面を含む試験施設の提供という役割を担っています。SOのファーストライトは2020年代初頭に予定されており、これはまたCMBステージⅣへの足掛かりとなります。

(Last update: 2018/05/31)

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