東京大学柏キャンパス一般公開 特別講演会 「消えた反物質の謎」講師: 村山斉【動画】

日時:平成20年10月25日(土)14:20 - 15:00

会場:東京大学柏キャンパス図書館 メディアホール

問い合わせ先:東京大学柏地区事務部渉外・広報室

千葉県柏市柏の葉5-1-5

TEL 04-7136-3106

E-mail kashiwa-info@kashiwa.u-tokyo.ac.jp

村山斉村山斉

むらやま ひとし

村山 斉

  • 東京大学数物連携宇宙研究機構長・特任教授
  • 米カリフォルニア大学バークレー校物理教室教授

[プロフィール]

  • 1991年東京大学大学院卒業
  • 1991年東北大学理学部物理学科助手
  • 1998年米カリフォルニア大学バークレー校物理教室准教授
  • 2000年米カリフォルニア大学バークレー校物理教室教授
  • 2003年米プリンストン高等研究所メンバー
  • 2008年より現職

[講演内容]

映画スタートレックの宇宙船エンタープライズ号は反物質のエンジンで動くということです。来年夏封切りの「天使と悪魔」では反物質を手にバチカンを脅迫する悪者をトム・ハンクスが暴きます。この映画ではわずか0.25グラムの反物質が広島の原爆と同じエネルギーを出すということです。この反物質とは一体何でしょうか?

全ての物質には反物質があります。物質と反物質が出会うと猛烈なエネルギーを出して消滅します。エネルギーはまた別の物質と反物質のペアを生み出します。実験室で作れるのですから、膨大なエネルギーで始まったビッグバンでは沢山の反物質が作られたはずです。しかし私たちの身の回り、また見渡す限りの宇宙どこにも存在しません。これは大変幸いなことです。というのはもし反物質があれば私たちはいつ消滅の運命にさらされるか分からないからです。

それではビッグバンで作られた反物質はどこへ行ってしまったのでしょうか?この講演では消えた反物質の謎について、最近のデータに基づいて最新の理論をご紹介します。

2008年のノーベル物理学賞、小林・益川理論の解説を含みます。

[ビデオ配信]

特別講演会を録画したビデオを配信しています。写真をクリックしてご覧ください。

約240kbps, 約50分約240kbps, 約50分

Credit:

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