2018年5月10日
東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU)
重力波を使った新しい天文学とすばる望遠鏡で探る宇宙の研究について、観測的宇宙論の最前線の研究者がわかりやすく解説します。
概要
日 時: | 2018年6月17日 13:00-16:00(開場12:30) |
会 場: | 東京大学 小柴ホール(東京都文京区本郷7−3−1)
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主 催: | 東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 |
共 催: | 新学術領域研究「なぜ宇宙は加速するのか? – 徹底的究明と将来への挑戦 -」 |
対 象: | 中学生以上 |
参加費: | 無料 |
定 員: | 170名
応募多数の場合は抽選となります。
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申 込: | 応募フォーム(締め切り:5月31日 ) |
通 知: |
決定の通知は6月1日頃にご連絡いたします。 |
問合せ: |
04-7136-5981 / Email: koukai-kouza_at_ipmu.jp(Kavli IPMU広報) |
プログラム
13:00-14:05
講演1:重力波天文学の夜明け
講師:佐々木節 (Kavli IPMU 副機構長)
2016年2月にアメリカの重力波観測グループLIGO(ライゴ)が,2つのブラックホールの合体過程からの重力波(時空のさざ波)を観測したと発表し,重力波を使った天文学・宇宙物理学が夜明けを迎えました。この大発見に対して2017年度ノーベル物理学賞がLIGO計画を推進した3名の科学者に与えられたことは記憶に新しいところです。また,2017年10月には2つの中性子星の合体過程が,重力波だけでなく,ガンマ線から電波までの様々な波長の電磁波でも観測され世界を驚かせました。本講演では,重力波とは何か,重力波で何が分かるのか,など,生まれたばかりの重力波天文学についてお話しします。
14:20~15:25
講演2:すばるで探る宇宙のダーク成分
講師:高田昌広 (Kavli IPMU 主任研究者)
宇宙はすごく大きく、広い!何千億個の星が住む銀河、さらに宇宙空間に存在する何千億個もの銀河。
しかし、これら銀河の間の漆黒の宇宙空間が、目に見えない、謎の物質・エネルギー、「ダークマターとダークエネルギー」、で満たされていることが分かってきています。最新の宇宙論観測から、星、銀河だけでなく、地球、我々の体を作っている通常の物質は、宇宙全体の質量の約4%ほどしかなく、残りの96%の大部分がこのダーク成分であることが分かってきました。また、重力波の観測で明らかになったように宇宙には沢山のブラックホールが存在することも分かってきました。この講演では、宇宙のダーク成分について、特にすばる望遠鏡の超広視野カメラHyper Suprime-Cam (ハイパースプリームカム)を使って探る宇宙の研究を紹介したいと思います。
15:25~16:00