超大質量ブラックホールが潜む銀河を見極める

2020年7月1日
東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)

 

東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU) の John Silverman (ジョン・シルバーマン) 准教授とXuheng Ding (シューヘン・ディン) 特任研究員が共同研究者として参加している観測プログラムがカブリ財団ニュースに取り上げられました。この観測プログラムは、すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラ Hyper Suprime-Cam (ハイパー・シュプリーム・カム, HSC) で発見された 128億年前頃 (赤方偏移 z ~ 6) の宇宙における超大質量ブラックホールと超大質量ブラックホールが存在する銀河の国勢調査を、ハッブル宇宙望遠鏡 (HST) の後継として米航空宇宙局 (NASA) が中心となり開発を進めているジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡 (JWST) 望遠鏡を用いて行おうというものです。JWST望遠鏡で実施する中規模観測プログラムのうちの1つに選ばれています。さらに、このプログラムの主任研究者は、現在ドイツのマックス・プランク天文学研究所に所属する尾上匡房 (おのうえ まさふさ) 氏が務めています。尾上氏は、カブリ財団の支援を受けて北京大学カブリ天文天体物理研究所 (KIAA) と Kavli IPMU が設立し、年末より開始されるフェローシップ・ポスドクプログラムの枠組みで、Kavli IPMU でも今後研究を行う予定です。


記事へのリンク
https://kavlifoundation.org/news/discerning-the-galactic-dens-where-monster-black-holes-lurk
※ カブリ財団 (The Kavli Foundation) による英語記事です。