Alexander Kusenko、Reviews of Modern Physicsの編集委員に選任される

2022年11月21日
東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)

東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)の客員上級科学研究員を兼ねる カリフォルニア大学ロサンゼルス校の Alexander Kusenko (アレクサンダー・クセンコ) 教授が、米国物理学会が発行するレビューズ・オブ・モダン・フィジックス(Reviews of Modern Physicsの素粒子物理学(理論)部門の編集委員に選任されたことが、10月に米国物理学会より発表されました。

レビューズ・オブ・モダン・フィジックスは、1929年に創刊された季刊の査読付き科学雑誌で、物理学の全分野をカバーする世界有数の物理学評論雑誌です。分野を15に分け、各分野を1、2名の編集委員が担当します。現在、米国物理学会が発行するフィジカル・レビュー(Physical Review)誌の中で最も被引用数の多い出版物です。同じレビューズ・オブ・モダン・フィジックスの素粒子物理学(実験)部門の編集委員には、Kavli IPMUの相原博昭(あいはら ひろあき)特任教授がすでに務められています。

フィジカル・レビューと同様に、レビューズ・オブ・モダン・フィジックス は、世界中の主要な学術機関で豊富な研究経験を持つ博士号を持つ科学者からなる編集チームによって編集されています。これにより、本誌は商業出版業界ではなく、研究者や著者のニーズを優先しています。この雑誌は国際的な雑誌であり、出版される論文の約5分の3は米国外から発信されたものです。

「私は、何かエキサイティングなことを成し遂げたいと思い、この編集委員職を引き受けました。長年にわたり、レビューズ・オブ・モダン・フィジックスは物理学の研究者の中で特異な役割を担ってきました。ファインマンやワインバーグをはじめとする優れた科学者の論文は、現在の研究を集約し、未来を照らし、次世代の物理学者を育成するのに役立ってきました。このような有名な雑誌の編集を担当することは、大きな責任を伴うと同時に、将来の研究の方向性を示すのに役立つ機会でもあります。もちろん、同僚たちの協力が必要ですが、彼らの洞察力と貢献によって、この雑誌が多くのエキサイティングな発展を遂げることを期待しています」と、Kusenko教授は語っています。

Kusenko教授の編集委員としての役割はすでに始まっており、10月からスタートしています。


関連リンク
Alexander Kusenko氏のホームページ
レビューズ・オブ・モダン・フィジックス スタッフ