2022年11月4日
東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU)
2022年12月11日、今回で27回目を迎える東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)と宇宙線研究所(ICRR)との合同一般講演会「ダークマター探究 最前線」を開催いたします。お時間都合がつきましたらぜひご参集ください。
概要
タイトル: ダークマター探究 最前線
日 時: 2022年12月11日(日)13:00~16:00
会 場: オンライン開催(継続的なアーカイブ配信の予定はありません)
対 象: 中学生以上
参加費: 無料
定 員: なし
申 込: 申込フォーム(12月9日16:000:00締切)
主 催: 東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)・東京大学宇宙線研究所 (ICRR)
問合せ: TEL: 04-7136-5981 Email: koukai-kouza_at_ipmu.jp( Kavli IPMU広報)
*_at_を@に変えてお送りください
プログラム
13:05-13:55
宇宙の"ダークサイド":ダークマターの謎
エリサ・フェレイラ (Kavli IPMU 助教)
私たちが宇宙で見ている銀河や星は、宇宙に存在する全物質のごく一部に過ぎません。宇宙に存在する物質の85%は、光を発しない謎の成分、暗黒物質でできているのです。暗黒物質が宇宙にもたらした影響を測定していますが、暗黒物質が何でできているかは未だに分かっていません。本講演では、暗黒物質が存在しているということを私たちがどのようにして知ることになったのかを紹介し、この謎の成分の現在のところの候補を紹介します。また、ダークマターの正体解明に役立つと期待される天体物理学の観測結果についても紹介します。
※同時通訳あり
13:55-14:45
第2世代暗黒物質直接探索実験の幕開け
森山 茂栄(ICRR 教授)
暗黒物質の正体はなにか、そしてそれを実験室で捉えて調べたいーー。この素朴な動機に基づき、世界中の研究者は40年以上研究を続けてきています。暗黒物質は普通の物質を跳ね飛ばすことがあると考えられているため、その証拠を得るための装置を作り、観測を重ねてきました。2010年頃にかけて、大きな技術革命が起き、大量の物質を用意し、暗黒物質が物質を跳ね飛ばす現象を長期に観測する技術が確立したのです。その後約10年、いよいよ今年本格的な第2世代実験が開始されました。真の発見への道のりは決して短くはありませんが、大きな展開が期待される暗黒物質の発見へ向けた研究の最前線について、お伝えします。
15:00-15:20
対談 エリサ・フェレイラ × 森山 茂栄
講師両名がざっくばらんに対話します。
※同時通訳あり
15:20-16:00
聞いてみよう!
両講師が参加者からの質問に答えます。
※同時通訳あり