国際高等研究所の最初の機構にIPMUが認定

1月11日、数物連携宇宙研究機構(IPMU)が国際高等研究所の最初の機構として認定されました。これでIPMUは東京大学の中に「市民権」を得て、 総長の「東大を世界を担う知の拠点へ」のビジョンを実現する一翼を担うよう、宇宙の根源的な謎の研究に一層励む機会を与えられました。そしてIPMUが東京大学の恒久的な研究機構を目指すための大きな一歩を踏み出しました。

数物連携宇宙研究機構(IPMU)は文部科学省の「世界トップレベル研究拠点形成プログラム」(WPI)に採択 され、2007年10月1日に発足しました。国から10年間サポートを受け、(1) 世界最高水準の研究水準、(2) 英語を公用語とし、外国人専任研究者を多く採用することによる国際化、(3) 分野融合研究によるブレークスルー、(4) 日本の大学にいままでなかったような組織を作ることによる研究システム改革を実現して「世界の目に見える研究拠点」を作ることを要求されています。

発足後は全くのゼロからのスタートで、目が回る勢いで研究者の国際公募・採用、研究計画の設定、研究環境の整備を進めてきました。3年後の今は専任研究者約65名、学生・スタッフを含め総勢約120名の研究機構に成長、専任研究者の外国人比率は約6割です。

遠大なビジョンを持つ濱田総長、機構の設立に深く関わられた岡村所長、そして国際高等研究所の設立を推進された東京大学の全ての皆様に深く感謝します。そして「世界を担う知の拠点」の一翼となるよう努めて参ります。一層のご支援、ご協力、よろしくお願いいたします。

国際高等研究所
数物連携宇宙研究機構長
村山 斉

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