機構長からのメッセージ (3月14日)

世界各地の関係者の皆様

皆様、日本を襲ったかつてない規模の地震による大惨事、津波、ひいては福島原子力発電所での事故についてはニュースで聞き及んでいることと思います。生命を絶たれた方々、またはそのご家族の皆様には心より哀悼の意を表します。菅総理からは「第2次世界大戦以来のもっとも耐え難い惨事」と伝えられています。

我々IPMUは非常に大きな揺れとともに床への散乱物、さらには多くの公共交通機関の閉鎖に見まわれました。我々スタッフはIPMU内に夜通し足止めをされた人たちに食料の補給を試み、またそれらの人たちのために家族との連絡の手助けを行いました。把握できた限りでは、IPMU所属者の中での負傷者はおらず、ここに個々の安否が確認できたリストを掲載します。KEKやJ-PARCといったエリアでの我々の友人はいまだ、電気・ガス・水が復旧していません。さらに東北大学の友人たちも気がかりです。把握できたところによると、彼らの多くは水道、電気をはじめ、生活の基盤に深刻な問題を抱えています。この東北大学所属の多くの方々が丘陵地付近に住んでいることが判り、ほっとしています。今後新たな情報がわかり次第、情報を更新してまいります。

日本への電話は回線の部分的緊急用保存のため、繋がりにくくなっています。加えて、災害がもっとも大きかった被災地では電力が供給されていません。IPMUおよび東京周辺では人々は冷静に行動し、多くの公共交通機関が復旧しつつあります。IPMUでも被災地への電力供給のため、計画停電が始まりました。とはいえ、この計画停電は全てスケジュール化され我々は事前に備えをすることができます。我々は本日月曜日、通常どおりの業務を行っています。

ここで皆様へお願いです。それぞれの地域から災害募金へご協力いただけますと幸いです。例えば、以下をご参照ください。

 

皆様のお気遣いに感謝し、我々は随時情報を更新してまいりたいと思います。

村山 斉