2011年4月12日
数物連携宇宙研究機構(Institute for the Physics and Mathematics of the Universe : 略称 IPMU)
東京大学新領域創成科学研究科の大野秀敏教授が、IPMU研究棟設計の業績で、2011年日本建築学会賞(作品)を受賞されました。
日本建築学会賞は、近年中主として国内に竣工した建築の設計(庭園・インテリア、その他を含む)であって、技術・芸術の進歩に寄与する優れた作品に与えられます。
IPMU研究棟は、5階建て、延べ床面積6,000平方メートル弱で、「螺旋運動するアカデミア」と呼ぶ斬新なデザインの建物です。3階にあるヨーロッパの街の広場に並ぶカフェのようなイメージの広く快適な交流スペースに代表されるように、内部や屋上は研究者同士の交流を促進し、いたるところで議論が始まるようになっています。
受賞理由は、
研究施設としてのフォーム力、デザイン力、そして家具を含む細部の力をあわせもち、また、建築家がこの「設計」(projections)に込めた「空間力」という建築作品における「第一のもの(初源力)」が、さまざまな制約条件のなかで現前化されており、その企ては高く評価できる。
ということです。
賞の贈呈式は5月30日(月)の日本建築学会総会で行われる予定です。
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