6/21(土)、7/6(日) サイエンスカフェ宇宙2014

サイエンスカフェとは、科学の専門家と一般の方々が、飲み物を片手に、科学について気軽に語り合えるコミュニケーションの場をつくろうという試みです。

毎年恒例、カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)と多摩六都科学館が主催する、「サイエンスカフェ宇宙」を、今年も6月21日(土)、7月6日(日)に開催します。

講義を聴くだけで終わらないのがサイエンスカフェ。宇宙の謎に迫る最先端の研究について、楽しく語り合いましょう。

サイエンスカフェ「宇宙」2014

第1回:2014年6月21日(土) 15:00~16:00
会場:多摩六都科学館 イベントホール

「整数論:素数のはなし」

講 師:近藤 智 (Kavli IPMU 特任助教)
対 象:中学生以上(高校生大歓迎!)
定 員:80名(応募多数の場合は抽選)
参加費:無料(※別途多摩六都科学館入館料500円が必要。本イベントに参加する中高生は入館料も無料)

参加申込はこちら(多摩六都科学館ホームページ)から。【申込締切:6月9日(月)】

内容:
整数論とは、1、2、3、4、5、6、・・・と果てしなく続く、整数の性質を研究する学問の分野です。そして、整数のうち、素数と呼ばれる、1とそ の数自身以外では割り切れない数の集まりがあります。2、3、5、7、11、13、17、19、・・・と続く素数について、紀元前より研究が行われてきま したが、現在でも解決されていない問題がいくつもあり、神秘的な数と言われています。現代においては、素数はインターネット通信の暗号化に欠かす事のでき ない要素でもあります。

本講演では、整数の基本的な構成要素である素数とはいったい何なのか?からはじめて、素数は無限にあるのか?の証明なども交えながら、数の神秘に迫ります。

最近話題の「双子素数」や「メルセンヌ素数」など、未解決の問題についても紹介したいと思います。「数」について、一緒に考えてみましょう。

 

第2回:2014年7月6日(日) 15:50~17:20
会場:多摩六都科学館プラネタリウム「サイエンスエッグ」

インフレーション理論、観測的実証への期待」

講 師:佐藤 勝彦(自然科学研究機構 機構長・Kavli IPMU 客員上級科学研究員)
対 象:中学生以上(高校生大歓迎!)
定 員:80名(応募多数の場合は抽選)
参加費:無料(※別途多摩六都科学館入館料500円が必要。本イベントに参加する中高生は入館料も無料)
共 催:自然科学研究機構

参加申込はこちら(多摩六都科学館ホームページ)から【申込締切:6月23日(月)】

内容:
今年3月、南極で宇宙の始まりに生じた重力波の痕跡が観測され大きな話題になりました。宇宙が超高温超高密度の火の玉状態から膨張を続け現在の姿になった というビッグバン宇宙論が確定したのは、予測された火の玉状態の名残、現在の宇宙の隅々を満たしている宇宙背景放射の電波が1964年に観測されたからで す。この宇宙背景放射の中に火の玉以前に極微の宇宙がインフレーションと呼ばれる急激な大膨張をしたという理論があります。今回の観測で、インフレーショ ン理論の予測した宇宙始まりの重力波の痕跡が発見されたのです。これはインフレーション状態が存在した証拠の発見にもつながります。

1980年頃、この理論を提唱した科学者の1人である佐藤勝彦氏が今回の発見がもたらす最新の宇宙像についてお話します。


7月8日追記:サイエンスカフェ「宇宙」2014は、終了しました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。