2015年3月29日、東京大学弥生キャンパスの弥生講堂 一条ホールにおいて一般講演会を開催いたします。近年、ベテルギウスがいつ超新星爆発を起こすかが関心をよんでいます。では、どのような星が、いつ、どのようにして、超新星という大爆発を起こすのでしょう?本講演会では、超新星研究の最先端を3つの側面から分かり易くご紹介します。
日 時: | 2015年3月29日(日)13:00~16:00(開場12:30) |
会 場: |
東京大学 弥生講堂 一条ホール(東京大学 弥生キャンパス内) 東京メトロ 南北線 東大前駅 徒歩1分, 東京メトロ 千代田線 根津駅 徒歩8分 東京メトロ 丸ノ内線/都営地下鉄 大江戸線 本郷3丁目駅 徒歩15分 |
主 催: | 東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 |
対 象: | 中学生以上 |
参加費: | 無料 |
定 員: | 260名 |
申 込: |
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通 知: | 応募多数の場合は抽選となります。 決定の通知は詳細とともに3月13日ごろにご連絡いたします。 |
問合せ: |
04-7136-5981 / Email: koukai-kouza_at_ipmu.jp(Kavli IPMU広報) |
プログラム
13:05-13:45
講演1:
超新星とは
講師:野本 憲一(Kavli IPMU主任研究員・ 特任教授, 浜松プロフェッサー)
西暦1572年に出現した超新星が発した光を現在のすばる望遠鏡で観測することに成功した経験や、ハッブル宇宙望遠鏡によって2011年の超新星の爆発直前・直後の姿を観測した例から、私たちが、星の一生とその大爆発の謎をどのように解明してきたかをご紹介します。そして、超新星の途方もなく明るい輝きを手がかりにして、この宇宙に最初に誕生した「一番星」がどのような星であったのか、そうした星々が、宇宙に存在し我々自身をも構成している多種多様な物質をどのように生み出してきたのか、という宇宙の歴史の謎の解明に迫っていく研究をご紹介します。
13:55~14:35
講演2:
超新星からのニュートリノ
講師:マーク・ヴェイギンズ(Kavli IPMU教授)
原子よりも小さく幽霊のようにつかまえにくいニュートリノと呼ばれる粒子は、超新星爆発に関する貴重な情報を運んできてくれます。星がその終焉を迎える時に大量に作られるニュートリノは星々や私たちを構成する原子にぶつからず、爆発する火の玉をすり抜けることができるため、崩壊する星の中心部を調べるとてもおもしろい手がかりを与えてくれます。この講演では、これまでのニュートリノと超新星観測の歴史を振り返ると共に、近い将来起こるであろう、数百年ぶりの壮観な超新星の観測のために私たちがどのような準備をしているのかをご紹介します。
※英語による講演(同時通訳あり)
14:45~15:25
講演3:
暗黒エネルギー 発見物語
講師:鈴木 尚孝(Kavli IPMU特任助教)
「宇宙の運命はどうなるのか?」そんな「杞憂」に2つの観測グループが90年代に取り組みました。遠方銀河で起きた超新星までの距離を最先端の望遠鏡を使って精密に測定したところ、宇宙は永遠に膨脹を続けるという結果だけではなく、その膨脹速度は加速しているという驚きの報告をしました。現在「暗黒エネルギー」と呼ばれる、このニュートン以来の重力に関する大発見にノーベル賞が授与されましたが、その正体については全くわかっておらず、現代物理学最大の謎のひとつとなっています。加速膨脹宇宙発見の物語と、すばる望遠鏡による観測計画をご紹介します。
15:25~16:00
講師を囲んでティータイム