11/19 (土) 第7回 やっぱり物理が好き! ~物理に進んだ女子学生・院生のキャリア~

2022年9月1日
東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU)

 

 

2022年11月19日 (土)、女子学部生及び女子大学院生のみなさんに向けたイベント「やっぱり物理が好き! ~物理に進んだ女子学生・院生のキャリア~ 」を昨年に引き続きオンライン開催します。「やっぱり物理が好き!」の開催自体は、今年で7回目となりました。世界の中において、日本の物理学科及び専攻の女子学生、大学院生の割合は低い状況です。これから物理を学ぼうという学生や物理分野に進学した学部生及び大学院生を支援するために、様々な講師の方をお招きしキャリアパスを提示します。さらに参加者同士のネットワークをつくり、広く物理学分野の魅力を感じていただく機会として、東京大学物性研究所や東京大学宇宙線研究所をはじめとした各機関が連携し実施します。奮ってご応募下さい。

概要

日 時: 2022年11月19日 (土) 13:00-17:00 
会 場: オンラインでの実施
対 象: 物理学科はじめ物理を学ぶ女子大学生及び大学院生 (工学系や天文分野の方も大歓迎!) 
参加費: 無料
定 員:  30名程度 (事前申込制)
申 込: 応募フォーム
https://reg18.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=pike-lfoama-51876a5cae7afd2671a82b495ca836aa
(9/26応募開始, 定員に達し次第締め切り)  
通 知:  申し込まれた方に開催情報をメールでお知らせします
問合せ: Email: koukai-kouza_at_ipmu.jp (Kavli IPMU広報)/ Tel: 04-7136-5981
*_at_を@に変えてお送りください

主 催: 東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU), 東京大学物性研究所, 東京大学宇宙線研究所
後 援: 東京大学理学部物理学科, 東京大学男女共同参画室, 日本物理学会, 応用物理学会, 高エネルギー加速器研究機構, 東京農工大学工学部, お茶の水女子大学理学部物理学科, 法政大学理工学部創生科学科, 総合研究大学院大学

 



プログラム

13:00-13:05:開会挨拶

13:05-13:25:講演1 // 鈴木 真粧子 (群馬大/准教授)「見る前に跳べ」
13:25-13:45:講演2 // 高田えみか(旭化成株式会社
マーケティング&イノベーションセンター 新事業共創室
デザイン・プロトタイピンググループ 主査)「昨日まで世界になかったものを」
13:45-14:05:質疑応答 (講演1, 2)

14:05-14:30:休憩

14:30-14:50:講演3 // 辻直美(神奈川大学 理学部 数理物理学科 特別助教)「天の川銀河で最強の加速器とは?」
14:50-15:10:講演4 // ⾺場彩(東京大学大学院理学系研究科 物理学専攻 物理学科/准教授「星たちの熱い声を聴くと」
15:10-15:30:質疑応答 (講演3, 4)

15:30-15:35:閉会挨拶 (希望者はその後の質問会にも是非ご参加下さい)

15:35-15:45:休憩
15:45-16:15:質問会

16:15-16:45:自由交流時間 (完全終了17:00)



講師の先生方のご紹介
 



講演1:鈴木 真粧子(すずき・まさこ)

所属/職名:群馬大学大学院理工学府 理工学基盤部門 准教授

略歴:千葉大学大学院博士後期課程修了。博士(理学)。高エネルギー加速器研究機構 物質構造科学研究所の特任助教から助教を経て,2018年より現職。専門は物性物理。

講演タイトル:見る前に跳べ

講演概要:こどもの頃から物事の背景を考えることが好きでした。X線スペクトルが,物性の背景となる電子状態を直接反映すると知ったときの感動が,研究の道に進むきっかけとなりました。そのきっかけを得るまでも,得たあとも挫折や苦悩がありました。見る前に跳べ,好きな言葉です。困難に直面したときは,考える前に行動していた気がします。現在は子育てをしながら研究に従事しています。これまでの経験を皆さんと共有したいと思います。

 


 

講演2:高田 えみか(たかた・えみか)

所属/職名:旭化成株式会社 マーケティング&イノベーションセンター 新事業共創室 デザイン・プロトタイピンググループ 主査

略歴:2017年に東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程を修了し、旭化成株式会社に入社。新規事業創出プロセスの調査・研究を経て、現在はラピッドプロトタイピング技術を主軸に、新事業プロジェクトチームの事業開発支援に従事。

講演タイトル昨日まで世界になかったものを

講演概要学生時代は物性分野の理論研究、今は顧客への共感を元に新事業開発に取り組んでいます。新事業開発という仕事は、さまざまな手法で顧客を知り、ビジネスモデルを考えていくことで、作るべき製品・サービス、事業の姿を探索していきます。このプロセスは研究業務と似たところもあれば大きく異なるところもあります。当日は、過去の仕事の事例を上げながら、企業内での新事業開発という仕事についてご紹介いたします。


 

講演3:辻 直美(つじ・なおみ)

所属/職名:神奈川大学 理学部 数理物理学科 特別助教

略歴:東京都出身。2020年 立教大学大学院 理学研究科 博士課程終了。理化学研究所 数理創造プログラム特別研究員を経て現職。専門はX線ガンマ線天文学、高エネルギー宇宙物理学。

講演タイトル:天の川銀河で最強の加速器とは?

講演概要:宇宙空間は、宇宙線と呼ばれる高エネルギーにまで加速された荷電粒子で満たされています。宇宙線は、スイスにある地球最大の加速器LHC(大型ハドロン衝突型加速器)を遥かに凌駕する加速器で作られている必要があります。その強力な宇宙線の加速器は、宇宙のどこにあって、どのような加速メカニズムを持つのでしょうか。これらの問いにX線やガンマ線の観測からアプローチすることができます。具体的な観測結果や、実際の研究生活について紹介します。

 

 

講演4:⾺場 彩(ばんば・あや)

所属/職名:東京大学大学院理学系研究科 物理学専攻 物理学科/准教授

略歴:滋賀県出身。2004年京都大学大学院理学研究科博士課程修了。理化学研究所、宇宙科学研究所、ダブリン高等研究所、青山学院大学を経て現職。専門は高エネルギー宇宙物理学実験。

講演タイトル:星たちの熱い声を聴くと

講演概要:宇宙は一見、冷たく空っぽの永遠の世界に見えます。しかし実際は高温・高エネルギーの天体現象に満ち溢れる激動の「熱い」世界です。人類がごく最近知った「熱い宇宙」、特に星が爆発した残骸「超新星残骸」を良く調べると、私たちが昔星だった物質で出来ていることも分かってきました。熱い星たちのお話とともに、なぜこの道を目指したかや日ごろのドタバタな毎日も紹介できたらと思います。

 

 



世話人:
森初果 (東大物性研), 大栗博司 (Kavli IPMU), 中畑雅行(東大宇宙線研)
梶田隆章 (東大宇宙線研), 村山斉 (Kavli IPMU), 
三輪真嗣 (東大物性研), 鈴木博之 (東大物性研), 松尾由賀利 (法政大),  野尻美保子 (高エネ研), 香取浩子 (東京農工大), 古川はづき (お茶大),
餅田円 (東大物性研), 中村牧生 (東大宇宙線研), 千葉光史 (Kavli IPMU), 坪井あや (Kavli IPMU)


参考情報
東京大学HPでの第1回イベントの報告記事
東京大学HPでの第2回イベントの報告記事
東京大学HPでの第3回イベントの報告記事
東京大学HPでの第4回イベントの報告記事
東京大学HPでの第5回イベントの報告記事
東京大学HPでの第6回イベントの報告記事
東京大学HPでの第7回イベントの報告記事
第1回 やっぱり物理が好き! ~物理に進んだ女子学生・院生のキャリア~ のイベント
第2回 やっぱり物理が好き! ~物理に進んだ女子学生・院生のキャリア~ のイベント
第3回 やっぱり物理が好き! ~物理に進んだ女子学生・院生のキャリア~ のイベント
第4回 やっぱり物理が好き! ~物理に進んだ女子学生・院生のキャリア~ のイベント
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