カブリIPMU、国立天文台をはじめとする日本の研究機関、台湾、米国プリンストン大学の研究者が所属するHSCチームは、2014年からすばる望遠鏡(ハワイのマウナケア山頂4,200メートルにある口径8.2mの可視光-赤外線領域望遠鏡)に搭載された超広視野主焦点カメラHyper Suprime-Cam (HSC)を用いて、大規模宇宙イメージングサーベイプロジェクトを進めています。
このプロジェクトは、口径8.2mのすばるの集光力、満月9個分の空の領域を一度に撮像(イメージング)できるHSCの性能を活かし、約1000平方度(満月5000個分)もの広い天域にわたり、遠方(昔)の宇宙にある暗い銀河までの多数の銀河を高解像度で撮像する国際プロジェクトです。このHSCによる観測データから、太陽系天体の探査から、天の川銀河、近傍銀河、遠方の銀河、活動銀河核のブラックホール、銀河団、宇宙の大規模構造まで、宇宙の全ての階層の天体について研究しています。特にIPMUの研究者が目指しているのは、銀河像への重力レンズゆがみ効果を測定し、ダークマターの大局的な空間分布をこれまでにない精度で復元し、宇宙の加速膨張の謎に迫ることです。
(Last update: 2019/06/04)
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